なんとなくヒリヒリしたり、つっぱった感じがしたリ、石鹸で洗顔をしたあと肌に違和感を抱いたことのある人は少なくないでしょう。
それが不快で、石鹸を避けている人もいるかもしれませんが、根本的な解決には洗顔石鹸でヒリヒリする原因や対処法を知るのが一番。
ヒリヒリしない洗顔石鹸を探している人、洗顔フォームから洗顔石鹸に変更しようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
洗顔石鹸でヒリヒリする原因
洗顔石鹸で肌がヒリヒリする原因は、強く擦ったり時間をかけすぎたりする間違った洗顔方法で、肌が刺激を受けたり、もともと肌と相性の悪い配合成分はもちろん、ある日突然、特定の成分でアレルギー反応を起こす恐れもあります。
加えて、肌の調子は体調や外気の季節的な変化の影響を強く受けるため、肌状態もヒリヒリする原因と言えるでしょう。
肌が敏感になってバリア機能が低下してしまったため、洗顔石鹸によるわずかな刺激が痛みとして表れることも珍しくないのです。
洗顔石鹸による刺激は肌タイプに関わらず見られるもので、敏感肌や乾燥肌の人はもちろん、普通肌や脂性肌の人でも肌がヒリヒリする可能性は十分にあります。
このヒリつきが一時的なもので時間が経てば落ち着く場合でも、繰り返すようであれば肌質が敏感肌に傾いている恐れが…。
また、肌が炎症をおこしている状態(ニキビがある、日焼け直後など)では、洗顔による摩擦で肌表面がヒリヒリしやすくなっています。
イレギュラーな場合も含め、もし長時間ヒリヒリが続いたり赤みや痒みなど悪化するようであれば、洗顔石鹸の使用は即時中止しましょう。
ただし、時間が経つと落ち着くのであれば、洗顔の見直しや肌質の改善、弱ってしまったバリア機能の強化に取り組むのも、解決法としては賢い選択のひとつです。
洗顔でヒリヒリさせないために
洗顔石鹸で肌をヒリヒリさせないためにはどうしたらいいのか、そのポイントを紹介します。
洗顔料
どれだけ洗顔方法を見直しても、肌質を改善しても、品質の悪い洗顔料や刺激の強い洗顔料を使っていては意味がないので、一番大事なのは、洗顔料選びです。
洗顔料を選ぶ際に気を付けてほしい3つのポイントを詳しく紹介します。
洗浄成分の洗浄力
肌への刺激を抑えたい場合、洗浄成分が合成界面活性剤(多くは石油由来といわれています)ではない洗顔料を選ぶといいでしょう。
脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムを主成分にした、一般的な石鹸の洗浄成分「石鹸素地」がおすすめされています。
これは石鹸素地により洗顔をすることで、肌細胞の生まれ変わりを促すのに役立つ中和作用が働くため。
ただし、石鹸素地はアルカリ性で弱酸性の肌とはpHバランスが異なるため、弱酸性の肌にとってアルカリ性の洗浄剤は汚れを落とし過ぎてしまうこともあります。
肌にとって必要な潤い(皮脂)も落としてしまうため、刺激を感じやすくなるため、洗浄力が強すぎてしまうのです。
刺激の強さが気になるほど、バリア機能が極端に低下して敏感になっている肌なら、あえて無添加や石鹸素地にこだわらなくてもOK。
石油由来の合成界面活性剤や鉱物油を配合したアイテムの方が場合によっては肌にとって低刺激であり、ヒリつきも見られません。
また、最近は技術が進んでいるので、石油や鉱物油からでもピュアなオイルを取り出すことができ、本質的には天然の界面活性剤とほとんど変わらないと言われています。
合成界面活性剤による刺激は完全に無視していいものではありませんが、強い洗浄力を防ぐため、一時的に合成界面活性剤配合の洗顔料を選択するのもいいでしょう。
潤い成分配合
どんな洗顔も最後は水で洗い流しますが、この時に残念ながら肌の潤い成分も流れ落ちてしまいます。
そのため、肌のヒリつきを予防するなら、洗い流してからスキンケアまでの間、わずかでも『つなぎ』になるような保湿成分や美容成分配合の石鹸を選ぶのがよいでしょう。
もちろん、この保湿成分や美容成分も洗い流せば落ちてしまいますが、まったく配合されていない無添加石鹸に比べると、スキンケア前の保湿ケアなどに有効です。
ヒリヒリ感に悩まされている人の場合、刺激を抑えようと無添加石鹸を選びがちですが、純石鹸や完全無添加石鹸は洗浄成分のみなので、潤い成分は配合されていません。
(石鹸の製法によっては、純石鹸でもわずかに保湿成分(グリセリン)が残ることがあります)
肌の調子を整えるという意味でも植物由来や自然由来の成分、または肌にも存在している潤い成分のヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドといった保湿成分が配合されている洗顔石鹸を選ぶのがいいですね。
ニキビ専用かどうか
ニキビで悩んでいる人は、『ニキビ肌専用』や『ニキビケア』と記載された洗顔石鹸を選ぶ事が多いですが、これらのアイテムの多くは皮脂過多が原因の思春期ニキビ向けのものです。
大人ニキビの場合、その原因はホルモンバランスの乱れにあり、それは表面的には乾燥として表れるため、保湿ケアこそ大人ニキビ対策に必要となってきます。
思春期ニキビ向けのアイテムは皮脂を積極的に落とすため、大人ニキビに悩む人が使用すると状態が悪化する恐れも…。
肌のバリア機能を低下させないためにも、洗顔石鹸を選ぶ際は『ニキビ肌専用』ではなく抗炎症作用をもつ有効成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)が配合されたアイテムを選択しましょう。
洗顔方法
洗顔方法で肌をヒリヒリさせないために覚えておきたい、4つのポイントも詳しく紹介します。
洗顔回数
洗顔回数について、多くの人は朝と夜の2回であり、一般にはこれが適正回数だと言われています。
過剰に洗いすぎると洗顔の際の摩擦が刺激になるのはもちろん、すすぎ残しのリスクも増えるため、洗顔回数が増えるほど肌への負担は高まることに。
すすぎ残しが原因で生え際にニキビができやすくなるように、肌に残った洗浄成分は肌トラブルの元となるので、無用なトラブルを避けるためにも、洗顔は一日2回までにしましょう。
また、洗顔によって肌にヒリつきや痛みを感じる時は、肌が普段より敏感になっている状態なので、洗顔回数をあえて減らすのもよいアイデアのひとつ。
一時的に、朝は水かぬるま湯ですすすぐだけに調節するなど、肌状態を見極めて洗顔回数を調節するのも、肌を守るコツです。
洗顔時の温度
温かいお湯を使って洗顔すると汚れ落ちの良さを実感できる一方、肌にとって必要な潤い(皮脂)まで落ちてしまい、乾燥を促進してしまうため、潤いを保持して肌を守るためには、水またはぬるま湯を使った洗顔が理想的。
暑い夏の眠気覚ましや寒い冬の時期は、冷たすぎたり暑すぎる温度で洗顔をしている人は、見直しが必要です。
理想的な温度は30度~35度ほどで、これは手で触ってちょっとぬるいと感じるくらい、また冬だと物足りなく思う温度と言えます。
ですが、ぬるく感じるくらいが皮脂が溶け出すのに最適なのに加え、洗顔料の泡立ちも良くなる理想的な適正温度。
洗顔料がしっかり泡立てば肌と指先の間でクッションになり、摩擦を軽減します。また、きめ細かい泡は汚れを吸着しやすくなるので、洗顔効率がアップするのです。
また、肌への急激な温度変化は、赤ら顔(肌の毛細血管の拡張)を引き起こす恐れもあるので、肌トラブルを回避するためにも、洗顔の際の温度には気を配りましょう。
顔の洗い方
洗顔料を泡立てたら、その泡を顔全体にくまなく広げていくのは、一見正しいように見える洗い方ですが、思わぬ落とし穴があります。
顔には、皮脂が出やすい部分(テカリやすい部分=Tゾーン)と皮脂が少ない部分(乾燥しやすい部分=Uゾーン、その他)があるので、同じ洗い方ではNG。
同じ顔でも場所によって皮脂量や皮膚の厚さが違うため、洗顔の際は、部位ごとの乾燥具合を考慮しなくてはいけないのです。
洗顔料をしっかり泡立てたら、皮脂が出やすいおでこや鼻、顎から洗いはじめ、カサつきやすい頬や目元などは余った泡を乗せる程度で洗顔するようにし、時間をかけすぎず指で擦らないように気をつけて洗顔しましょう。
生え際はすすぎ残しが多くなりがちですし、小鼻や顎もうっかりしがちですが、鏡を見てしっかりチェックしながら、綺麗に洗い流してください。
洗顔後のケア
洗顔のすすぎが終わった後も肌への摩擦は最小限に抑えるように、タオルで拭く時は肌を擦らず、押しつけるようにして水気を吸収するといいですね。
「保湿成分配合の洗顔料を使っているから急がなくても大丈夫」と思うかもしれませんが、洗顔後は肌の潤いが大幅に減少しているので、すみやかにスキンケアでお手入れしてください。
洗顔後の行動はすばやく、優しく、丁寧に、そして保湿はしっかりと行いましょう。
その他
洗顔料も洗顔方法も問題ないのに肌がヒリつくのであれば、洗顔以外の行為が影響している場合が考えられます。
肌をヒリヒリさせないため、覚えておきたいその他のポイントとしては、洗顔以外の工程であるクレンジングやスキンケアの見直しが挙げられるでしょう。
クレンジングの見直し
クレンジングは洗顔と同じかそれ以上に肌にとって負担になる行為なので、クレンジング剤選びはかなり慎重にならなければなりません。
クレンジングの基本的な構造は油と界面活性剤で、油がメイクをなじませて浮かし、界面活性剤がすすぎの水と油(クレンジング剤の油+メイク汚れ)を乳化させ、その結果きれいに流れ落ちるという仕組み。
そのため、クレンジング剤を選ぶ際は、油と界面活性剤の配合バランスに着目しましょう。
油が多すぎるとメイク落ちはいいものの、その油自体を落とすために大量の界面活性剤が必要になり、逆に油が少ないと、メイク落ちが悪くなるため、その分界面活性剤で洗浄力を補わなければいけません。
「油と界面活性剤のバランスが悪い=必然的に界面活性剤の配合量が増える」ことになるので、クレンジング剤は油が多すぎず少なすぎないのが理想と言えるでしょう。
クレンジング剤にもいろんな種類がありますが、油が多すぎるオイルタイプや少なすぎるリキッドと透明ジェル、逆に、クリームを水で薄めたようなミルクですから、水分の多さが気になるため避けた方がよいアイテム。
クリームタイプや乳化ジェルタイプであれば、配合されている水分と油分のバランスも良く、肌への負担を減らすことができるでしょう。
スキンケアの見直し
スキンケアアイテムを選ぶ際は、配合成分をよくチェックしてみましょう。
理想は保湿の要と言われているセラミド配合のアイテムで、セラミドは角質層で水分を挟み込む役割のある細胞間脂質の一種のため、肌が潤うだけではなくバリア機能のアップが期待できます。
逆に避けてほしいのは、アルコール(エタノール)配合のアイテムで、肌が敏感になっているのであれば使用するべきではありません。
エタノールは使用すると肌がきゅっと引き締まる感じがするため、毛穴の開きが気になる人の引き締めケアに欠かせないアイテムという人も多いでしょう。
ですが、これには毛穴を本当に引き締める力はなく、アルコールで肌の温度を一時的に下げたり、タンパク質を固まらせて一時的に引き締め効果を生み出している恐れも。
本当に毛穴のケアをしたいのであれば、アルコールは肌に刺激を与えてヒリつきを増加させるだけなので、避けたほうが良いでしょう。
然よかせっけんがおすすめな理由
「洗顔石鹸でヒリヒリしたくない!」という人におすすめなのが、然よかせっけんです。
ここでは然よか石鹸について説明しながら、どうしてヒリヒリしないのかをお話しします。
洗浄成分
然よかせっけんには火山灰シリカパウダーという成分が配合された洗顔料で、南九州のシラス台地から採集される天然の洗浄成分は、豊富なミネラルが特徴のひとつ。
シリカパウダーは分子に穴がたくさん開いており(多孔質構造)、それゆえさまざまな物質への吸着力がとても強く、皮脂や古い角質をどんどん吸着してすっきりオフしてくれるのです。
また、そのサイズは毛穴より小さいので、けして毛穴を無理に押し広げることなく、優しく毛穴の奥の汚れを落としてくれる優れもの。
さらに、然よかせっけんはネットを使って泡立てると、もっちり濃密な泡を作り出すことができます。
これなら洗顔の際に指と肌の間でクッションになり、余計な摩擦は生じないため、細かい泡とシリカパウダーの相乗効果で、洗顔効率はますます上がるでしょう。
然りよかせっけんには、洗浄成分として合成界面活性剤も配合されていますが、その配合量は一般的な洗顔フォームよりも断然少なく、肌への刺激は最小限。
然よかせっけんは、泡立ちの良さと天然の洗浄成分によって洗浄力を補い、『肌に優しい洗顔石鹸』を実現したアイテムと言えます。
保湿成分
然よかせっけんには美容成分が豊富に含まれており全成分中、精製水を除くと美容成分が一番多いというのだから驚きです。
濃グリセリンに黒砂糖、コラーゲン、ローヤルゼリーエキス、アロエエキス、チャエキス、ウーロン茶エキスなどの保湿剤が含まれています。
とくに、チャエキス(緑茶由来)やウーロン茶エキス、黒砂糖などは自然由来の成分で、肌への作用が優しく、洗顔後のヒリヒリ感を軽減するのに役立つ成分。
さらに、抗炎症作用のある有効成分グリチルリチン酸ジカリウムも配合されているので、ニキビに悩む方や、赤みを伴う肌トラブルに悩んでいる人でも、安心して透明感のある美肌づくりに取り組めます。
このように、然よかせっけんは豊富な美容・保湿成分によって洗顔後の肌の違和感を減らすアプローチが施されているのです。
それでも洗顔石鹸でヒリヒリするなら
どんなに洗顔に気をつけても、そして洗顔以外の部分に気を使っても、それでも洗顔石鹸での洗顔後に肌がヒリヒリして困ってしまう時は、以下のふたつを検討してください。
ぬるま湯洗顔
どんなに気をつけてもヒリヒリしてしまうということは、肌のバリア機能が相当落ちていると考えられます。
この状態で肌にとって負担となる洗顔料を使うのはNG行為なので、こういう時は洗顔料を使わない、ぬるま湯だけの洗顔を試してみてください。
洗顔料さえ使わなければ、必要最低限の皮脂は守られるため、ぬるま湯洗顔を続ければ、徐々に肌バリアが強化されていくことが期待できるでしょう。
ただし、ぬるま湯だけの洗顔では当然ながら古い角質や皮脂汚れ、タンパク汚れなどを完璧に落とすことはできません。
こうした不要物の蓄積は、肌のごわつきやくすみ、毛穴の詰まり、かゆみの発生などの肌トラブルにつながる恐れがあります。
ぬるま湯洗顔はあくまでも緊急対策として一時的に取り入れて、肌状態が落ち着いたら再度、自分の肌と相性のいい洗顔石鹸を使ってみてください。
ただし、いきなり朝晩フルに使うのではなく回数を控えたり、使用量が調節できるのであれば、使用量も少しずつ使い、様子を見ながら異常が感じられなければ、肌バリアが回復したと考えていいでしょう。
皮膚科への受診
洗顔後、ヒリヒリが長引いて肌が落ち着かない、何度も繰り返す、かゆみや痛み、かぶれが発生した、などの症状が見られる場合。
肌の状態はかなり悪くなっているので、取り返しのつかないことになる前に、なるべく早く皮膚科を受診しましょう。
その際には、洗顔石鹸の全成分一覧が書かれたパッケージや、肌の症状を書き留めたメモを持参し、医師の指示に従い、洗顔石鹸の使用は控えてください。
洗顔石鹸でヒリヒリしてしまう原因はいくつか考えられます。
その原因をひとつひとつクリアしていけば、ヒリヒリを含む肌の違和感は解消できるでしょう。
そして、気になるポイントをクリアしているのが然よかせっけんなので、洗顔石鹸選びで迷っている方は、ぜひ検討してみてくださいね。
【肌トラブル、ひとりで悩まないでください!】
コメントには、自由なご意見をお待ちしております。
もし肌トラブルに悩んでいる方で、「より詳細な話を聞いてみたい。」というのであれば、ぜひお聞かせください。
以下はスキンケアアドバイザーとして、意見を求められたときにお聞きしていることです。
もちろん全てに回答していただく必要はありませんが、現状を知ることでより的確なアドバイスができるかもしれません。
質問事項
①悩んでいる肌トラブルは何ですか?
②目標(いつまでに、どうなりたい)
③いつから悩んでいるか?そのきっかけはあるか?
④ポイントメイク落とし
使用している商品、お手入れの強さ、コットンの使用有無など
⑤クレンジング方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑥洗顔方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑦化粧水
使用している商品、量、お手入れ方法(コットンやハンドプレス)
⑧美容液・乳液・クリーム
使用している商品、量
⑨日焼け止め
使用している商品、SPF、PA、量
⑩朝と夜のスキンケア
朝と夜のスキンケアで異なる点があれば
⑪ライフスタイル
・睡眠
・ストレス有無
・生活環境(冷房の有無・窓際での活動など)
・水分補給
・便通
・嗜好品(お酒や喫煙など)
・外での活動時間
・病歴
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