火山灰を含んだ洗顔石鹸が今、注目を集めているのを知っていますか?
洗顔石鹸に使われる火山灰の特徴や、期待できる効果、そして気を付けたい注意点などメリットからデメリットまで徹底調査しました。
注目されている人気の火山灰配合洗顔石鹸の特徴を知ると、選び方のヒントが見えてきます。
火山灰を使った洗顔石鹸
火山灰とは名前の通り火山の噴火で噴出される細かい粒のことで、火山ガラスや鉱物の結晶、岩石の破片など色々な物が混ざった灰です。
直径2mm以下を火山灰と呼び、さらに細かいものは火山塵と別名も用意されていますが、スキンケア用品では洗顔石鹸の洗浄成分として火山灰が使われています。
火山の噴火物で結晶や破片が混ざった火山灰を洗顔に使うことに、驚く人も多いかもしれません。
ですが、数ある火山灰の中でも、鹿児島や宮崎など九州南部の一体に地層として広がっている“シラス”の火山灰が洗顔料に使われているのです。
地層に約2万5千年以上も眠っていた火山灰シラスは不純物も取り除かれているので、肌になじむように加工して洗顔石鹸に配合しています。
火山灰配合の洗顔石鹸がもつメリット
洗浄成分として火山灰を使うには、それだけ洗顔石鹸として役立つ機能をもっているからです。
火山灰の優れた特徴から、火山灰配合の洗顔石鹸がもつメリットを紹介します。
マイナスイオンの洗浄効果
火山灰シラスの一番の魅力といえば、酸化した古い角質汚れなど吸着するマイナスイオンの効果です。
洗顔料を使った洗顔では「たっぷり泡を立てて」「濃密な泡立ちで」といったフレーズも並んでいますが、泡自体で汚れを落とすのではなく、泡はあくまでも肌と手の摩擦を防ぐクッションのような存在。
実際に汚れを落とすのは、皮脂の成分であるタンパク質を浮かせたり溶かす機能をもった洗浄成分で、毛穴を押し広げてムリやり汚れを落とすことのないよう、泡も重要視されています。
ですが火山灰ならプラスイオンの皮脂汚れに対し、マイナスイオンの火山灰が吸着する仕組みで洗浄が可能。
さらに、刺激に弱い敏感肌やニキビ肌の人はもちろん、乾燥肌、脂性肌の人も肌バランスを乱すことなく毎日の洗顔に取り組めます。
少しでも肌に負担をかけず、汚れをしっかり落としたい人には、マイナスイオンの吸着力で洗顔する火山灰シラスがぴったりと言えるでしょう。
遠赤外線を放出して血行促進
火山灰シラスは、マイナスイオンだけでなく遠赤外線も放出しているのも見逃せないポイントです。
通常、高い温度でないと発生しない遠赤外線ですが、その効果を火山灰シラスはもっているため、毎日の洗顔では肌細胞への適度な刺激や、顔全体の血行促進にも効果的。
洗顔料に含まれる火山灰シラスはサイズも小さいので直接、熱や暖かさを感じることはできませんが、細胞レベルでマッサージのようなアプローチに有効です。
汚れを落としが目的の毎日の洗顔で、力に頼らず肌表面の適度なマッサージを手軽に取り組みたい人には、火山灰シラスの遠赤外線効果は役立ってくれるでしょう。
天然ミネラルを含み洗顔で肌ケアも
火山灰シラスは地層を掘り起こして採掘していますが、元々は海の中に沈んでいたものなのでミネラル成分をたっぷり含んでいます。
火山灰に含まれるミネラル成分は、抗酸化や保湿作用でお馴染みの「亜鉛」、血行促進作用をもつ「マグネシウム」、エイジングケアによいアプローチをもたらす「マンガン」など、たくさんあるのです。
中でも火山灰シラスには、美容成分として注目を集めている「シリカ」も含まれており、私たちの骨や皮膚、爪、髪にも存在している天然成分のひとつでもあります。
シリカはコラーゲンをまとめるのに欠かせない成分で、美肌づくりを意識した洗顔に役立つため、火山灰シラス配合の洗顔は肌ケアにも有効です。
火山灰洗顔で気をつけたいデメリット
洗浄作用に加えて、美肌ケアにも役立つ効果をもった火山灰配合の洗顔石鹸ですが、メリットだけではなく気になるデメリットも…。
それは、2010年に国民生活センターから発表された「火山灰を含む洗顔料の使い方に注意」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000050790.pdf)という情報が参考になります。
これは火山灰が配合された洗顔石鹸の不溶性成分に、大きく尖った部分のある粒子が含まれており、一部の粒子は目に入ると涙やまばたきで排出できない可能性があるとのテスト結果が出たのです。
さらに、商品に表示された方法で泡を立てても、泡の中に尖った粒子が含まれている商品もあり、サンプルの10銘柄中8銘柄がそれに該当していました。
配合されている火山灰は非常に小さなサイズなので、洗顔すれば肌を傷つける…という意味ではなく、目に入ると異物が残り眼球を傷つける恐れがあるということ。
また、この情報発表での注意喚起としては「万が一、目に入った場合の危険性が記載されていない」「火山灰配合という記載がわかりにくい(または、無い)ため、わからず購入する恐れがある」部分でした。
火山灰由来の原材料を使う際は、誤って目に入ると粒子は残る可能性があるため、眼科への診察を受けた方がよいと消費者に対してアドバイスがされています。
火山灰配合の洗顔石鹸は危険?
消費者生活センターから発表された「火山灰を含む洗顔料の使い方に注意」は、火山灰の原料が肌トラブルを引き起こすイメージを抱きそうですが、目に入った場合の危険性についての話でした。
ですが、目に違和感を抱くような大きいサイズの粒子や尖った粒子で洗顔をするのは、心配に感じる人も少なくありません。
現在、火山灰シラスを配合している洗顔石鹸では、火山灰シラスを微粒子化した「シラスバルーン」という加工された商品がほとんどです。
シラスバルーンとは火山灰シラスに高温の熱を加え発泡させたもので、より細かい粒子サイズに仕上げるのに加えて、角が削れて中が空洞の中空状になっているのが特徴的。
シラスバルーンにするには技術が必要とされますが、より洗浄成分に適した粒子と言えるでしょう。
もちろんシラスバルーンの洗顔石鹸であっても、すべての粒子が均一サイズではなく、発泡する時に中の空洞部分から爆発して尖ってしまった粒子も存在しています。
肌を傷つけるほどのサイズではありませんが、目に入った場合は擦らずすぐに洗い流し、異物感が残るようなら眼科医に相談しましょう。
火山灰配合で注目したい洗顔石鹸
火山灰を含んだ洗顔石鹸では、より小さな粒子に仕上げているシラスバルーンの火山灰シラス配合がおすすめです。
肌への負担を抑えながら、火山灰シラスの特徴を活用した洗浄効果で顔を洗えます。
然よかせっけん
発売元:株式会社長寿の里
(製造販売:株式会社長寿乃里)
火山灰シラス配合の洗顔石鹸でも、有効成分が配合された医薬部外品タイプの然よかせっけん。
抗炎症作用のある有効成分だけでなく、美肌ケアに役立つ成分も贅沢に配合されています。
また、然よかせっけんは独自技術により、毛穴より小さい超微細の火山灰シラスのシラスパウダーを実現。
香料や着色料、防腐剤、鉱物油などを使っていない“完然無添加”タイプのため、肌質問わずトラブル肌対策の洗顔石鹸としても選ばれています。
さらに、送料無料で購入できるネット通販の定期サービスもあるので便利です。
【全成分】
有効成分:グリチルリチン酸ジカリウム
その他の成分:精製水、水酸化カリウム、濃グリセリン、1,3-ブチレングリコール、
黒砂糖、ケイ酸・ケイ酸アルミニウム焼成物、酸化チタン、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、
ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液、水溶性コラーゲン液(3)、
ローヤルゼリーエキス、アロエエキス(2)、加水分解コンキオリン液、
チャエキス(1)、ウーロン茶エキス
桜島はい美人
発売元:株式会社MTシステム
(製造販売元:株式会社シャロン)
現在、販売終了しているため購入できませんが、桜島はい美人は特許技術のシラスバルーンを使った洗顔フォームの先駆け的存在。
販売当時は「洗顔クリームソープで唯一、製造特許製品のシラスバルーンを原料に使用」という商品情報が大きく紹介されていました。
【全成分】
グリセリン、ミリスチン酸、水、水酸化K、ケイ酸AI、メチルグルセス-10、
パルミチン酸、ステアリン酸、ココイルグリシンK、ラウラミドプロピルベタイン、
ラウリルグルコシド、βーグルカン、ユビキノン、加水分解コラーゲン(魚)、
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、タチバナ果皮エキス、
ソウハクヒエキス、ユキノシタエキス、ポタンエキス、ウコンエキス、
カッコンエキス、トコフェロール、酸化チタン、オレイン酸ポリグリセリル-10、
ステアリン酸ポリグリセリル-10、リゾレシチン、
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、BG、グルタミン酸ジ酢酸4Na
火山灰でできたすごか石鹸
発売元:株式会社ブレーンコスモス
(製造販売:日本生化学株式会社)
桜島の火山灰をシラスバルーンに仕上げているのに加え、ローヤルゼリーや黒砂糖、アロエベラ葉エキスなど天然由来の保湿成分も配合した洗顔石鹸です。
ただし、エタノールやフェノキシエタノールが配合されているため、火山灰シラス以外の配合成分が気になる人は注意しましょう。
【全成分】
水、火山灰、ミリスチン酸、コカミドDEA、ステアリン酸、
水酸化K、BG、グリセリン、酸化チタン、ラウロイルメチルアラニンNa、
黒砂糖、パルミチン酸、ラウリン酸、ローヤルゼリーエキス、
アロエベラ葉エキス、加水分解コンキオリン、加水分解コラーゲン、
ポリクオタニウム-51、エタノール、フェノキシエタノール
桜島火山灰配合せっけん
発売元:株式会社ユゼ
(製造販売:株式会社ユゼ)
ドラッグストアで購入できる火山灰配合の洗顔石鹸に加え、1個あたり90gで540円とリーズナブルな値段が「桜島火山灰配合せっけん」の魅力。
より手軽にお試し気分で火山灰配合の洗顔料を使ってみたい人には、ぴったりな商品と言えるでしょう。
ただし、販売されている店舗を探したり、通販の場合は送料の確認が必要となってきます。
【全成分】
カリ含有石ケン素地、石ケン素地、メチルグルセス-10、グリセリン、ヤシ脂肪酸、
ミリスチン酸、パーム脂肪酸、火山灰、黒砂糖、ポリグルタミン酸、カンゾウ根エキス、
オタネニンジン根エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、ローヤルゼリーエキス、
オウゴン根エキス、オウレン根エキス、キハダ樹皮エキス、クチナシ果実エキス、
褐藻エキス、シア脂、ツバキ種子油、月見草油、ユーカリ油、ローズマリー葉油、
パルミチン酸、ラウリン酸、トコフェロール、BG、グルコン酸Na、
エチドロン酸、EDTA-4Na、塩化Na、水、酸化チタン
火山灰を含む洗顔石鹸選びでの注意点
火山灰を含む洗顔石鹸を選ぶ際は、まずより細かく粒子化されたシラスパウダーから選ぶのがよいでしょう。
(上記写真は1,000度近くの温度で一気に加熱して、球状のバルーンへと変化させた然よかせっけんの原材料です。)
中には毛穴の奥まで入り込めるほど小さく丸く加工されたタイプもあるため、肌に負担をかけない洗顔に取り組めます。
また、もう一歩踏み込んで石油由来や化学成分など刺激成分を含まない商品、さらに有効成分や保湿成分配合の洗顔料な肌ケアを意識した洗顔も可能です。
ですが、いずれの洗顔料でも国民生活センターの説明を忘れずに、目に入らない洗顔を心がけるようにしましょう。
ガラスや岩が砕け散った「火山灰配合の洗顔石鹸は危険」という言葉には、ビックリしてしまいますが、正しい使い方をしていけば、火山灰シラスの優れた効果を活用することができます。
スクラブ洗顔より低刺激で毎日使える洗顔料を探している人に、火山灰シラスの洗顔料はおすすめです!
【肌トラブル、ひとりで悩まないでください!】
コメントには、自由なご意見をお待ちしております。
もし肌トラブルに悩んでいる方で、「より詳細な話を聞いてみたい。」というのであれば、ぜひお聞かせください。
以下はスキンケアアドバイザーとして、意見を求められたときにお聞きしていることです。
もちろん全てに回答していただく必要はありませんが、現状を知ることでより的確なアドバイスができるかもしれません。
質問事項
①悩んでいる肌トラブルは何ですか?
②目標(いつまでに、どうなりたい)
③いつから悩んでいるか?そのきっかけはあるか?
④ポイントメイク落とし
使用している商品、お手入れの強さ、コットンの使用有無など
⑤クレンジング方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑥洗顔方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑦化粧水
使用している商品、量、お手入れ方法(コットンやハンドプレス)
⑧美容液・乳液・クリーム
使用している商品、量
⑨日焼け止め
使用している商品、SPF、PA、量
⑩朝と夜のスキンケア
朝と夜のスキンケアで異なる点があれば
⑪ライフスタイル
・睡眠
・ストレス有無
・生活環境(冷房の有無・窓際での活動など)
・水分補給
・便通
・嗜好品(お酒や喫煙など)
・外での活動時間
・病歴
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