洗顔料もお肌に使用するアイテム、その品質には気をつけなければなりません。
洗顔料は食べ物とは違い、変な臭いがしたり、腐ってドロドロに溶けたり、虫が湧くことはありません。
しかし、洗顔料も時間が経つほど品質は劣化し、その効果を最大限に生かせなくなりますし、時にはお肌を傷つけてしまうことも…。

 

そして、洗顔料の品質維持の手助けをしてくれるのが防腐剤で、その中でもよく使用されるのがパラベン類となります。

 

 


洗顔料のほとんどにパラベンやフェノキシエタノールが防腐剤として配合されていますが、人によってはお肌にダメージを与える成分だから使うべきではないと言っています。
パラベン配合の商品は使わないほうが良いのですか?

 


最近のパラベンはお肌に低刺激な成分だと医学的にも証明されていますし、食品に使用されている洗顔料の品質を維持するにはとても役立つ成分です。

 

 

パラベンの役割について

パラベンとは、パラオキシン安息香酸エステル類の略で防腐剤の役割を担っています。
菌の繁殖を抑える殺菌作用の効果を持っているので、化粧品だけでなく食品の品質維持にも活用される食品添加物のひとつでもあります。

 

パラベンの種類について

ベンジルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベンの5種類あり、その中でも洗顔料によく使用されているのは、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベンとなっています。

 

カビ、酵母、細菌を対象に実験したところ、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンの順で抗菌作用が高いという結果が出ています。
多くの化粧品メーカーがこれらの種類の違うパラベンを混ぜ合わせることで抗菌性を高め、そして配合量を最小にできるように配合量を調整しているのです。

 

 

パラベンの危険性について

化粧品における「旧指定成分」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
現在は化粧品には必ず全成分が表示されていますが、2001年以前は厚労省から指定された102種類の指定成分のみ表示が義務付けられていました。
パラベンも旧指定成分のひとつで、アレルギーなど皮膚障害の恐れをもつ成分でもあります。
本来、体内に存在していない物質であるパラベンは、肌からわずかに吸収され蓄積していくことで、発がんや皮膚障害など毒性の可能性をもっていると言われています。

 

このように、「パラベンが配合されていれば、誰でも必ず皮膚障害を起こす」という意味ではないものの、人によっては「パラベンの成分がダメージに繋がる恐れ」を秘めていることがわかりました。

 

とはいえ、化粧品基準ではパラベン類を配合するのは1.0%以下と定められており、化粧品メーカーのほとんどが0.5%以下にパラベンの使用に留まっていることからも、パラベンが体内に悪影響を及ぼす危険性はほとんどないと言えるでしょう。

 

 

パラベンの安全性について

上記でも紹介したとおり、国内製造の化粧品類ではパラベンの配合量が決められているので安全性については問題無いというのか各種関係機関の研究で判ってきました。
また、少し見方を変えてパラベンの効果で、スキンケア成分の品質が維持や使い勝手が良くなっているのは見逃せないポイントとして評価されています。

スキンケア用品の美容成分効果を最大限引き出せる

 

冷蔵庫や冷暗所など、保管方法に細い気遣いをしなくて良い

 

水切りと風通しに気をつければ洗面所などカビなどが発生しやすい場所でも保管できます。

 

といった、効果や使い心地を実感できるのもパラベンのおかげと言えます。
もちろん過去にパラベンによる肌トラブルや化粧かぶれの経験がある方なら避けるべき成分ですが、今までパラベンによる肌トラブルを感じたことがない肌質の方なら、使い勝手や美容効果、安全性の面からみても役に立つ成分となるでしょう。

 

 

「安全性が高い」「品質保持のためには必要」とはいえ、やはりお肌に悪影響だという意見ため、「やはりパラベンフリーの方が安心できる。」という方もいるでしょう。
そんな方には、パラベンや界面活性剤が無添加の無添加洗顔石鹸を選ぶのがおすすめです。