毛穴の黒ずみや角栓詰まりを洗顔で解消するなら、より洗浄力のあるクレイ洗顔料を使うのがおすすめです。
“クレイ“とは泥を意味し、天然ミネラルの海底泥の洗浄作用は、美容泥として古くから使われていた歴史ある洗浄成分でもあります。
クレイ洗顔料の特徴や期待できる美容効果、そして気になる注意点などを調べてみました。


開いた毛穴を引き締めたり、小鼻の黒ずみケアにクレイ洗顔料が良いと紹介されていましたが、肌への刺激は大丈夫でしょうか?
泥の粒子で肌が傷ついてしまわないか、余計に毛穴が汚れてしまわないか心配です…。
また、天然成分ですが泥というのもあって、安全性についても教えて欲しいです。


クレイ洗顔料は、泥の洗浄効果を活用した汚れを吸着するタイプの洗顔となっています。
そのため、肌に摩擦を起こすスクラブや、角質を溶かすようなピーリング石鹸とは違い、低刺激ながらも優れた洗浄力と言えます。
ただ、より美肌効果を高めるため今では、泥以外に色々な成分を配合したクレイ洗顔料が増えているので、肌質や肌悩み、肌トラブルにあわせてしっかり選ぶのが良いでしょう。

クレイ洗顔料の特徴とは? ~クレイ洗顔料でアプローチする美容効果

クレイ洗顔料とは、シリカやマグネシウムといった天然ミネラル成分を活用した洗顔料で、海に眠る火山灰や鉱物粘土、海泥が原料として選ばれています。

これらの泥の特徴は、マイクロサイズの微粒子と汚れをくっつける吸着力に優れている点です。
スクラブ洗顔やピーリング石鹸と違い、クレイ洗顔料は、肌表面に刺激を与えることなく毛穴の奥まで汚れを掻き出す働きをもっています。
また、微粒子サイズの洗浄成分クレイは、毛穴を無理に開くだけでなく毛穴を引き締める作用もあるのが大きな魅力。

そのため、たっぷりの泡で洗うことにより、毛穴の黒ずみケアや角栓除去、ニキビケアに加え、肌のごわつき改善、ターンオーバーの調整、バリア機能の強化といった幅広い美肌アプローチが叶います。
加えて、自然由来の天然成分なので、肌質を問わず安心して使えるのも人気のポイントと言えるでしょう。

最近では、女性のみならず油分の多い男性用に、男性化粧品からもクレイ洗顔料が発売されています。
メンズスキンケアのクレイ洗顔料では、スクラブ入りやメントール配合で爽快感が強いタイプの使用者が多いでが、私の個人的な意見としては、メンソール系はお肌を乾燥させやすい洗顔料が多いのでおすすめできません

クレイ洗顔では、泥以外の配合成分にも注目しよう! ~肌質・肌悩み別おすすめ成分一覧表

毛穴の汚れを奥深くまで吸着するクレイ洗顔料ですが、今ではどの商品もさらに美肌効果を高めるため、色々な成分を配合しています。

特に、クレイ洗顔料でよく使われている成分の中から、肌タイプや肌トラブルごとにおすすめの成分をピックアップしてみました。

現在は表示方法が変わり表示指定成分だけでなく、配合されている全成分が成分表示に記載されています。
クレイ洗顔料選びで困ったときには、これらクレイ種類や美容成分の有無も意識してみましょう

【美肌アプローチも狙いたい人】

吸着成分カオリン

血行促進効果やくすみ改善、美白効果に役立つクレイ成分で、普通肌から乾燥肌の人まで使えます。

ラウリン酸

ココナッツオイルやバーム油に含まれる脂肪酸で、肌の免疫力向上作用があり美肌ケアに有効
他に、ラウリン酸カリウムもクレイ洗顔料によく使われている成分です。

【泡立ちを重要視する人】

ヤシ油脂肪酸アシル

アミノ酸のグリシンとヤシ油脂脂肪酸を原料とした界面活性剤で、低刺激ながらも濃密な泡立ちが特徴です。

ステアリン酸カリウム

乳化や泡立ち、洗い上がりといった洗浄作用を高める成分で、泡を堅くするのに使われることも。
ステアリン酸グリセリルも、クレイ洗顔料によく選ばれる成分です。

【脂性肌・ピーリング効果もプラスしたい人】

リンゴ酸

リンゴ酸配合は低刺激なフルーツ酸(AHA)でお馴染みですが、新陳代謝の促進や角質除去効果をもちます。

【低刺激な成分にこだわりたい人】

オレイン酸

敏感肌や乾燥肌におすすめの成分のオレイン酸は、皮脂の成分であるスクワランの洗浄効果が弱く、必要以上に潤いを落とすのを防いでくれます

ヒドロキシプロピルデンプンリン酸

ミネラル成分のガズールというクレイで、よく配合される成分で、しっとりとしたガズールの作用をサポートし、肌表面を整える働きかけもしてくれます。

クエン酸ナトリウム

クエン酸ナトリウムは、アルカリ性の石鹸成分を中和させる作用があるため、刺激に弱い肌質の人でもコンディションを整えるのに有効です。

イソノナン酸

肌表面の水分蒸発を防ぐエモリエント効果を持ち、クレイ洗顔料中でも強い洗浄作用がある場合に、あわせて配合されていることがあります。

【乾燥肌の人におすすめの成分】

ヒアルロン酸ナトリウム液

ドライアイ対策の目薬にも使われる程の潤い効果をもち、クレイ洗顔料にもよく選ばれている保湿成分です。

ミリスチン酸

ミリスチン酸はパーム油由来の脂肪酸で、エモリエント効果の他、保湿作用にも優れています
また、ミリスチン酸カリウムもクレイ洗顔料では人気の成分となっています。

尿素、スクラワラン、ヒアルロン酸、コラーゲンなど

クレイ洗顔料だけでなく、保湿成分として人気の成分ですが、人の体内に存在している潤い成分となるため、肌質を問わず効果的な潤いチャージに役立ってくれます

【ニキビ肌におすすめの成分】

グリチルリチン酸ジカリウム

ニキビの炎症を抑える働きがあり、ニキビ予防だけでなく今あるニキビのケアにも有効です。

活性白土、酸性白土

クレイ洗顔料によく配合されている粘土鉱物の一種でモンモリロナイト(別称:ナチュラルクレイ)という超微粒子のクレイ成分を含んでいます。
この成分は、ニキビの原因となる、お肌の不要な皮脂(タンパク質)やメイクアップ用品の汚れ、粉塵といった有機物を吸着して固め、洗い流します

クレイ洗顔料を使う時の注意点 ~正しい使い方と避けた方が良い成分

クレイ洗顔料は粒子が細かい特徴がありますが、通常の固形石けんと同じように、たっぷりの泡を立てて洗顔をしていくのが正しい使用方法です。
わざわざ強く擦ったりしなくても、泡にある泥の粒子が毛穴の奥の汚れを吸着してくれるので、余計な負担を与える必要はありません。

手と顔をぬるま湯でしっかり濡らして、クレイ洗顔を丁寧に泡立ててあげましょう。
今では、ネット付きの製品や100円ショップで洗顔ネットも売っているので、活用するのもおすすめです。

また、洗顔後は皮脂や毛穴汚れを落としきった素肌の状態なので、必ずスキンケア用品で保湿のケアも行いましょう。
※ボディー用のクレイ石鹸は洗浄効果が強い場合が多いので、顔も併用できるタイプか洗顔料を選ぶのが良いでしょう。

そして、せっかく天然由来成分のクレイ洗顔料なので、刺激や肌への負担を意識するなら、科学由来成分や添加物が配合されていないタイプを選ぶのも見逃せないポイントです。

【入っていない方が良い成分】
カプリン酸グリセリルやエデト酸塩、ココイルグルタミン酸Naといった合成界面活性剤や保存料、防腐剤、添加物配合のクレイ洗顔料

 

クレイ洗顔料の商品レビューや商品情報では、つい泥の種類や洗浄効果にばかり目がいきがちですが、一緒に配合されているその他の美容成分にも注目するのは良い発見でした。
今では、有効成分が配合されているクレイ洗顔料もあるので、自分の肌悩みや肌トラブルを解決できるクレイ洗顔料を選んで使っていきたいですね?
通販を利用すれば、たくさんのクレイ洗顔料を見つけることができるので洗顔石鹸選びの選択肢も広がります。
個人的には、泥由来のジェラート状な触り心地が気に入っていましたが、しっかり泡立てて摩擦を防ぐ洗顔を心がけたいと思います!