石鹸と一言でいっても、洗顔石鹸や浴用石鹸、薬用に無添加など色々な種類があります。

 

それらの言葉から使う目的や効果、効能のイメージはできますが実際、何が違うのでしょうか?

 

色々な種類の石鹸がもつ特徴から、正しい使い方の効果や違う使い方でのリスクまで調べてみました!

 

石鹸の種類について

石けんの種類は大きく分けて3つ!

 

汚れを落とす石鹸も種類は多く、顔や身体といった人の肌に使用する石鹸や、衣服や食器を洗うための石鹸、さらに金属塩が原料で作られた業務用の工業石鹸があり、汚れの性質に合わせた洗浄力や配合成分となっています。

 

一般的には私たちの生活で使う石鹸を「普通石鹸」と呼んでいますが、正確には殺菌力を重視した「逆性石鹸」の対する言葉として、洗浄力を目的に作られた石鹸を「普通石鹸」と言います。

 

人の肌に使用する石鹸の種類

肌用に作られた石鹸としては身体を洗う向けの浴用石鹸、顔を洗う目的で作られた洗顔石鹸、そしてニキビや加齢臭など気になるケアに役立つ薬用石鹸があります。

 

それぞれの特徴や期待できる効果、似た製品と比較した時の違いについて覗いてみましょう。

 

浴用石鹸

顔・髪・身体!全身に使える浴用石けん

 

浴用石鹸とは入浴時に体全体の汚れ落としに使う石鹸で、顔や身体、また髪の毛の洗浄にも利用できる石鹸です。

 

浴用石鹸は油脂原料を酸化させ脂肪酸ナトリウムの界面活性剤”石けん素地“で作られた固形石鹸ですが、脂肪酸カリウムの石鹸素地は液体石鹸となります。

 

石鹸と聞けば固形をイメージしがちですが、液状タイプの石けんも存在しているのです。

 

一般的には、石鹸素地以外の洗浄成分は合成界面活性剤とされていますが、こちらも液状タイプのボディソープから固形タイプまであります。

 

いずれも洗浄目的の界面活性剤が配合されていますが、一概に「ボディソープは合成界面活性剤だ」「固形ならば肌に優しい」とは言い切れないので気をつけましょう。

 

合成界面活性剤の配合を避けたい場合は、形でなく製造方法や原料で見極めるのが大切です。

 

そして、浴用石鹸は部位ごとで厚みの違う皮膚への洗浄効果はもちろん、あえて粒子を大きくして溶けにくくする「使い勝手の良さ」も意識して作られています。

 

洗顔石鹸

顔を洗う向けに作られた洗顔石けん

 

洗浄効果に加えて使い勝手の良さも意識した浴用石鹸とは違い、身体用の中でも皮膚が薄い“顔”を洗うのにこだわっているのが洗顔石鹸です。

 

浴用石鹸と比べると洗浄効果は弱く、泡立ちや洗い上がり、洗顔後のうるおい感を意識して作られています。

 

今でこそ、美容成分配合の浴用石鹸も増えていますが、よりスキンケア用品に近い成分を配合しているのが洗顔石鹸の魅力でもあります。

 

浴用石鹸で顔を洗うのも問題ありませんが、洗い上がりのつっぱり感や泡立ちの悪さなどが気になったり、より低刺激な洗顔に取り組みたい人、肌ケアも意識した洗顔をしたい人なら、洗顔石鹸を活用するのが良いでしょう。

 

ただし、浴用石鹸の特徴である溶けにくさよりも、キメ細やかな泡立ちに着目しているので、洗顔石鹸は普通石鹸の中でも溶けやすい石鹸となっています。

 

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薬用石鹸

医薬部外品の石けんは有効成分が配合!

 

薬用石鹸とは、洗浄力だけでなく症状の改善に役立つ有効成分が配合されている石鹸です。

 

薬用石鹸は、有効成分を決められた配合量で作り厚生労働省の認可を受けた医薬部外品で、医薬品と比べると効果は弱い者の副作用はなく、その他化粧品類と比べると一歩進んだお手入れに期待ができます。

 

例えば、保湿や抗炎症、殺菌、血行促進といった有効成分はニキビや肌荒れ、乾燥を改善するだけでなく、加齢臭対策向けのデオドラント石鹸にも活用されています。

 

また、中には日焼けによるメラニンの生成を抑制する美白成分が配合されている石鹸もあり、洗顔石鹸や浴用石鹸といった種類を問わず、薬用石鹸と言える石鹸もあるのです。

 

いずれの場合も、薬事法により確実な効果や効能は言えませんが、美白効果やニキビケアの殺菌成分などの症状改善に期待できる有効な成分となるので、気になる肌悩みを抱えている人は薬用石鹸でのお手入れも良いでしょう。

 

ただし、有効成分はもちろん効果を品質保護成分なども必要になるため、完全無添加石鹸とは言えません。

 

直接、肌に触れない家庭用石鹸

私たちの生活で身近な石鹸は、肌についた汚れを落とす以外の場面でも活躍しています。

 

洗濯石鹸や台所石鹸、掃除用石鹸

掃除や洗剤向けの石けん

 

人体用ではない家庭用石けんには、洗濯用石鹸や台所石鹸、掃除用石鹸などもあります。

 

見た目や売り場も違うため「肌に使って良い石鹸かわからない!」と困る人は少ないかもしれませんが、もし家庭用石鹸の種類がわからない場合は、商品パッケージに記載されている「家庭用品品質表示法に基づく表示」を確認しましょう。

 

「品名」の項目に、洗濯や食器洗い、食洗機用石けんといった使用目的や用途が記載されています。

 

いずれも普通石鹸として汚れ落としの洗浄効果をもつタイプですが、油汚れや皮脂汚れ、発泡力など使う場面に応じて強さやpH値、追加成分は変わります。

 

例えば、しつこい油汚れを落とす台所石鹸で洋服を洗っても、タンパク質成分の皮脂汚れは残る恐れがあり、発泡剤が含まれている洗濯石鹸で食器を洗うのは、使用時に石鹸成分を摂ってしまうリスクもあるのです。

 

使えば必ず肌に悪影響を及ぼすとは言い切れないものの、安全性を考えるなら合成洗剤と同じように、洗剤や掃除向けの家庭用石鹸を肌に使うのは避けたほうが良いでしょう。

 

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化粧石鹸について

人の肌に使用するための浴用石鹸や洗顔石鹸を総称して「化粧石けん」と表現することもあります。
これはJIS規格に沿った表現方法で、

 

・枠練りまたは機械練りでの製造方法
・泡立ちや香り、変質といった商品特徴
・水分や純石けん分、遊離アルカリ、石油エーテル可溶分などの内容成分量

 

これらのJIS規格内におさまっている石鹸を意味します。

 

ここで注目したいのは、製造方法も規格にあるため液体のボディソープは化粧石鹸と言えないという点。

 

さらに、医薬部外品の薬用タイプも配合成分量の規格からはずれるため、化粧石鹸の扱いにはなりません。
加えて、量は少ないながらも添加物“遊離アルカリ”の使用があっても規格内となります。

 

「JIS規格をクリアした石鹸を使いたい!」という選び方をする人は少ないでしょうが最低限、人体への悪影響がなく使える石鹸としては化粧石鹸がおすすめです。

 

より低刺激な配合成分や肌ケアの美容成分にこだわりたい人なら化粧石けんではなく、無添加や医薬部外品タイプの石鹸を選ぶのが良いでしょう。

 

化粧石鹸とは言え、クレンジング機能がついた女性向けの石鹸…ではないので気をつけてください。

 

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洗顔石鹸を使うメリット

洗浄効果に加えて、補整を意識した洗顔石けん

 

顔を洗う石鹸なら、やはり洗顔石鹸を選ぶ人が圧倒的でしょう。

 

顔は身体の中でも比較的皮膚が薄いものの、額や鼻周りのTゾーンは皮脂腺量も多く、皮脂汚れが詰まりやすい部分。

 

加えて、紫外線やホコリ、乾燥など外からのダメージを直接受けやすい場所でもあります。

 

顔の汚れ落としに特化した洗顔石鹸ならば、刺激を抑えながら肌を清潔に保つのに役立ってくれます。

 

基本的に洗顔石鹸は、植物由来の樹脂を原料に“脂肪酸ナトリウム”や“脂肪酸カリウム”の石鹸素地が配合されているものでアルカリ性タイプ。

 

弱酸性の肌についた汚れ落としに加え、洗顔直後のアルカリ性から弱酸性に戻ろうとする中和作用で界面活性剤の効果が消えるのも、合成界面活性剤にはない特徴のひとつです。

 

そのため、洗い流した後わずかに成分が肌表面に残ったとしても、合成界面活性剤に比べて肌への刺激は低いと言えるでしょう。

 

そして、洗顔石鹸では洗浄作用だけでなく肌を整えるお手入れもでき、枠練り製法で作られた洗顔石鹸は美容成分を配合することも可能です。

 

さらに水酸化カリウムで作られた洗顔石鹸なら製造過程で天然の保湿成分「グリセリン」が分解されずに残るため、こだわりのお手入れからシンプルケアまで肌へのアプローチが叶います。
(水酸化ナトリウムで作られた洗顔石鹸の場合は、グリセリンは製造途中で分解されます。)

 

洗顔石鹸のメリットとしては、汚れを落とす洗顔本来の目的だけでなく、肌を育てるケアや美容効果を意識したお手入れに取り組める点。

 

加えて、普通石鹸と比べて優れたキメ細やかな泡立てや洗い心地は、摩擦を防ぐため直接的な肌への負担を抑えるのにも有効です。

 

ただし、石鹸素地が使われていない洗顔石鹸や、合成界面活性剤が使われた固形石鹸もあるので注意しましょう。

 

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洗顔石鹸を使うデメリット

値段が高く、メリットが刺激に感じることも?!

 

洗顔石鹸を使うデメリットとしては、まず値段の高さがあります。

 

安価で大量生産ができる科学由来の合成界面活性剤に比べれば、製造に時間がかかりコスト高なのが石鹸の特徴。

 

さらに、美容成分を配合させる枠練り製法は大量生産が難しいため、成分材料も含めると普通石鹸の中でも洗顔石鹸の値段は高くなっています。

 

中には100円から購入できるリーズナブルな洗顔石鹸もありますが、製造から洗浄成分、美容成分とこだわった商品は数千円するのもあるくらいです。

 

店舗を構えずコスト削減をしているネット通販では、商品割引のサービスもありますが少なくとも、安価で大量生産ができる合成界面活性剤の洗顔フォームよりは高い値段と言えるでしょう。

 

また、洗浄効果や肌ケアに役立つ“洗顔石鹸のメリット”が、人によってはデメリットになることもあります。

 

アルカリ性の洗顔石鹸は弱酸性である肌の汚れを落としやすく、肌を育てるアプローチにも役立ちますが、あくまでも水分と油分のバランスが整った肌での話。

 

すでに炎症ニキビや肌荒れでダメージを受けやすい敏感肌の状態や、ひどい乾燥肌の人にとってはこの洗浄効果や中和作用も刺激と感じる恐れもあるのです。

 

洗顔料を使わないぬるま湯洗顔や、洗浄力の弱い合成界面活性剤の方が”肌に優しい”こともあります。

 

見た目の形だけで「石鹸だから肌に優しい」「液体だから合成界面活性剤」と言えないように、このような選び方の難しさも洗顔石鹸ならではのデメリットと言えるでしょう。

 

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牛乳石鹸(赤箱)は洗顔石鹸なの?

牛乳石けんが洗顔石けんとして人気の理由

 

ジャスミンの香りでさっぱりとした洗い上がりの青箱と違い、しっとりローズの香りが特徴の牛乳石鹸(赤箱)は、カウブランドの牛乳石けんで商品種類は化粧石鹸となっています。

 

そのため洗顔石鹸としても浴用石鹸としても使えますが、赤箱にのみ配合されているスクワランは、天然の保湿剤とも言われる成分。

 

このスクワランは、私たちヒトを含めたほ乳類や植物に存在しているスクワレン成分を水素添加させたもので、添加物や化学物質が使われていません。

 

スキンケア用品やボディクリームの保湿剤としても活用され、肌に馴染みやすく皮脂膜と似た成分というのが特徴的です。

 

そして最近では、このスクワランの保湿作用は、乾燥が原因の大人ニキビケアにも役立つとして注目を集めています。

 

さらに、ミルク成分(乳脂)配合の牛乳石鹸は、肌に不要な皮脂汚れだけを取り除く作用があるので、敏感肌や乾燥肌の人の肌質改善にも有効です。

 

洗浄効果に加えて美肌アプローチにも役立つ牛乳石鹸(赤箱)は、肌の潤いを残しながら皮脂汚れを落とせる洗顔石鹸として活用する人が多いのでしょう。

 

ただし、牛乳石鹸(赤箱)は香料や防腐剤(EDTA-4a)が含まれているため、無添加タイプの洗顔石鹸ではありません。

 

 

石鹸はクレンジングの代用にできるか?

皮脂汚れ=水性、メイク汚れ=油性

 

薄付きのナチュラルメイクやSPFの低い日焼け止め、または「洗顔料で落とせます」と記載されている化粧品なら石鹸はメイク落としにも使えますが、基本的にクレンジングの代用はおすすめしません。

 

クレンジング機能を兼ね備えていない石鹸は、皮脂汚れのタンパク質成分を落とす作用に優れているものの、メイク成分の油分を完全に落とし切ることはできないのです。

 

中にはダブル洗顔が肌に負担をかけるという考えもありますが、だからといってメイク汚れを落とし切れずに肌表面に蓄積させるのも、皮脂詰まりやごわつきといった肌トラブルに繋がってしまいます…。

 

肌への負担を考えるならメイクをせずにシングル洗顔がベストですが仕事柄、メイクは必須という人も多いはず。

 

それなら、化粧品成分の油分を落とす洗浄効果のあるクレンジング剤を活用して、ダブル洗顔をするのが良いでしょう。

 

中には、油分を落とす洗浄成分が含まれた”メイクも落とせる洗顔石鹸“もありますが、ウォータープルーフや落ちにくいマスカラやアイシャドウ、口紅を愛用している人は、きちんと汚れを落とす大切さを忘れないようにしてください。

 

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洗髪剤(シャンプー)の代用にできるか?

シャンプーとして石鹸を使うメリット・デメリット

 

浴用石鹸や洗顔石鹸を含めた化粧石鹸は、シャンプーとして洗髪に使うこともできます。

 

頭皮の毛穴に詰まった皮脂汚れを落とすのに化粧石鹸は役立ちますが、髪の毛の場合は石鹸のアルカリ性質でキューティクルが一時的に開き、洗浄をしていく方法です。

 

シリコン系や合成ポリマー配合のシャンプーとは違い、髪の毛をコーティングさせたツヤ感はありませんが、余計なごまかしのない洗髪と言えるでしょう。

 

また、固形や液体タイプで、髪を洗うのに特化した石鹸シャンプーもあります。

 

継続的にシャンプーとして代用していくなら、洗髪にこだわった石鹸シャンプーがおすすめです。

 

高級アルコール系のシャンプーと比べて低刺激なのはもちろん、化粧石鹸と比べてより引き算方式でシンプルな成分だったり、植物性オイルで髪を労るためのプラス成分が配合されています。

 

ただし、石鹸をシャンプーとして使う場合は、弱酸性からアルカリ性に傾いた髪の毛を中和させるため、クエン酸などを使った酸リンスは必須。

 

顔とは違いその後、ドライヤーの熱風でダメージを与えてしまうのでお手入れが必要です。
(自然乾燥は雑菌の繁殖を引き起こす恐れがあるため、ドライヤーを使わないのもいけません。)

 

そして洗顔と同じく、市販品のシャンプーと比べると摩擦が起こりやすかったり泡立ちが悪かったり…使い勝手が気になる人も多いです。

 

加齢臭石鹸はシャンプーとしても使用できる?

加齢臭対策を頭皮にも?!

 

実は、男性向けのデオドラント用石鹸をシャンプーとして利用する人は少なくありません。

 

加齢臭とは2008年に資生堂が作り出した言葉で、加齢による代謝低下で蓄積される皮脂の酸化、そして常駐菌の繁殖が大きな原因。

 

9-ヘキサデセン酸の分解で発生するノネナールが臭いの元と考えられています。

 

加齢臭対策の石鹸ではノネナールの生成や発生、活動を阻止する成分を配合させる取り組みをしていきますが、頭皮も毛穴は無数にあり皮脂分泌が活発な場所。

 

さらに髪の毛が邪魔をして毛穴が詰まりやすいので、頭皮の汚れをしっかり落とすため加齢臭対策石鹸をシャンプーとして使用するのは有効と言えます。

 

薬事法では有効成分や有用成分が含まれているので、化粧石鹸や無添加石鹸には該当しませんが、特に加齢臭が気になる人は、朝と晩の2回洗髪するのもおすすめです。

 

石鹸でシャンプーをするメリットに加え、香料を足してごまかすのではない臭い対策もできます。

 

ただし、石鹸シャンプー同様、髪の毛への洗浄効果も高いので中和作用のお手入れが必要なので、負担をかけないようケアが必要です。

 

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体を洗う場合は、液体ソープと固形石けんどちらがいいか?

身体を洗うのに使う浴用の固形石鹸以外に液体タイプもあって「固形と液体、どちらが優れているのか?」と、気になる人も多いです。

 

ですが、液体ソープも原料や製造方法で見ると

 

・脂肪酸カリウムの石鹸素地で作られた液体ソープ(液体石鹸)
・石鹸素地以外の合成界面活性剤で作られた液体ソープ(ボディソープ)

 

と2つの種類に分けることができるので一概に「液体ソープは固形石鹸より良い・悪い」とは言えません。

 

ここでは固形石鹸と液体石鹸、そして石鹸素地とそれ以外で作られたボディソープで比較してみました。

 

それぞれのメリットとデメリットを比較すると、人によって「どちらがいいか」の答えも変わります。

 

固形石鹸や液体石鹸で身体を洗うメリット・デメリット

液体石鹸の洗浄成分は、石鹸素地

 

原料となる油脂の種類やその他の配合成分によっても違いますが、脂肪酸ナトリウムで作られた固形石鹸に比べると、脂肪酸ナトリウムの液体石鹸は洗浄作用が弱く、液体を維持するため石鹸成分の配合量も少なくなっています。

 

そのため、身体の汚れを落とす効果で考えるならば、固形石鹸を使うほうがおすすめです。

 

ですが、少しでも洗浄による肌の負担を抑えたいなら、より配合量の少ない液体石鹸を活用するのが良いでしょう。

 

脂肪酸カリウムで作られる液体石鹸は、洗顔石鹸と同じように製造過程でグリセリンが残るため、吸湿性が保湿アプローチにも役立つのもメリットのひとつ。

 

ただし、もっともシンプルな界面活性剤である石鹸素地の液体ソープは、その分、余計な成分を追加しないこだわりをもった商品が多いです。

 

泡立ちの悪さや無香料、無着色といった無添加に近いタイプが多く、人によっては使い勝手の悪さがデメリットになります。

 

ボディソープで身体を洗うメリット・デメリット

石鹸素地以外のボディソープは、弱酸性が人気?!

 

石鹸素地以外で作られた洗浄成分は合成界面活性剤になり、弱アルカリ性の石鹸素地と比べると弱酸性から弱アルカリ性と幅があって、最近では肌と同じ“弱酸性“タイプが主流です。

 

中和作用がなく「肌の変化」を刺激と考えるなら、弱酸性のボディソープは肌に優しいと言えるでしょう。

 

その分、洗浄力を高めるために少量でも長時間持続する、洗浄作用をもつボディソープがほとんどなので、この「洗浄作用」を肌への刺激と考えるなら…ボディーソープは刺激が強いとも言えます。

 

そして、石鹸よりも安価でリーズナブルな値段が多く、香料や泡立ち、品質維持などの添加物が含まれているのも魅力のひとつ。

 

合成界面活性剤や添加物と聞けば、肌に悪いイメージですが、過去に化粧かぶれのトラブルもなく使い勝手の良さで考えればメリットになります。

 

ですが、人によっては刺激となる危険性は否定できず、洗浄力以外の不要なものが配合されているのはデメリットと言えるでしょう。

 

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まとめ:石鹸は…とっても奥が深い!

自分にぴったりな洗顔料を選ぼう!

 

石鹸は製造方法や販売規格、薬事法、配合成分などで色々な種類に分かれるため、実はとっても奥が深いアイテムです。

 

今までは、当たり前のように「洗顔なら洗顔石鹸を使う。」という人も、あえて違う種類の石鹸を使う意味や、洗顔石鹸だからこその弱点が見えてきたことでしょう。

 

 

普通石鹸での洗顔はNGとは言えないものの、キメ細やかな泡立ちで摩擦を防ぎなら、肌ケアにも取り組める洗顔石鹸の方がおすすめです。

 

ただし、石鹸の魅力でもある洗浄効果も人によっては刺激となる恐れもあるように、例え石油系や科学物質ではない自然由来成分でも、アレルギー反応がある人は使えません。

 

ですが、まずは洗顔石鹸の特徴を知ることが、相性の良い洗顔料選びの第一歩と言えるでしょう。

 

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フォームタイプとは違う洗顔石鹸は、人気商品ランキングでもランクインしていますが、
化粧品メーカーが考える洗浄効果と肌ケア作用、そして低刺激成分を理解し、自分に合う洗顔石鹸を見つけるようにしましょう!