10代の肌悩みで一番気になるのは「にきび」と答える女性は多く、まだまだエイジングケアや乾燥対策の保湿ケアとも無縁の時期です。
お小遣いのやりくりでスキンケア用品を購入するので、あまり高価な商品を選ぶのは難しいですが、思春期ニキビは特に美容成分にこだわってお金をかけなくても、改善のアプローチは叶います。
思春期ニキビができる原因やお手入れのポイントを知ると、10代に必要な洗顔方法の大切さが見えてきますよ?

 


にきび用化粧品でお手入れしているのですが、なかなかにきびが改善されません。
学生でお金がないので、できたら皮膚科のにきび治療法や高価な基礎化粧品でなく、安いアイテムでケアをしていきたいです。
メイクは普段しないし部活動で紫外線対策もしているつもりなのですが…、洗顔料でもスキンケア用品のようにこだわりたいポイントがあれば教えて欲しいです。

 


学生という年齢を考えると、皮脂分泌量が多く過剰分泌による思春期ニキビのタイプと言えるでしょう。
もちろん食生活やストレス対策、睡眠不足の予防など生活習慣の見直しも大切ですが、思春期ニキビの場合、洗顔でもとても効果的なニキビケアのアプローチが可能です。
ニキビができる原因や洗顔でできるニキビケアの働きかけ、気をつけたい注意点などを知るのがおすすめです。

 

 

大人ニキビとは違う?思春期ニキビができる原因を知ろう!

一昔前は「ニキビも20歳をすぎたら吹き出物」と言われていましたが、今では思春期ニキビと大人ニキビという種類の違いで分けるのが一般的です。

 

思春期ニキビはその名前の通り、中学生から高校生くらいの成長期にかかるタイミングで発生するニキビのことを指します。

 

育ち盛りの成長期は成長ホルモンの分泌が多く、女性ホルモンに加え男性ホルモン分泌量も活発になる時期ですが、男性ホルモンは皮脂の分泌を活性化させる作用もあるのが注目したいポイント
過剰な皮脂分泌は毛穴からの排出が追いつかず、古い角質やホコリ、チリなどと混ざった結果、毛穴詰まりを引き起こしてしまうのです。

 

詰まった毛穴の中で皮脂が貯まり、それをエサとするアクネ菌の増殖することでニキビへと悪化していきます。

 

大人ニキビも同じく毛穴の詰まりが原因ですが、活発な成長ホルモンバランスも落ち着いている成人女性の場合、毛穴が詰まる理由は変わってきます。
乾燥や紫外線、冷たい風を浴びて受けるダメージ、また身体の変化によるバリア機能の低下、ターンオーバーの乱れなどにより、皮膚が固くなって毛穴が詰まってしまうのです。

 

ニキビの原因は思春期ニキビも大人ニキビも”毛穴詰まり”ですが、その要因が違うため、ニキビケア方法ももちろん変化してきます。
また、思春期ニキビは皮脂分泌腺の多いTゾーンに、そして大人ニキビはカサつきがちなUゾーンや顎周りのフェイスラインにできやすい特徴も違いと言えるでしょう。

 

ちなみに「生理前にニキビができた。」という経験をもつ女性は多いですが、これは生理開始前のホルモンコントロールが原因です。
排卵が終わった後から生理前にかけては、黄体ホルモンの分泌が盛んになるのですが、これも男性ホルモンと似た構造で皮脂分泌を促進させるものとなっています。

 

 

思春期ニキビを作らせない!覚えておきたい洗顔方法のコツを学ぼう

思春期ニキビ予防法のお手入れは、皮脂汚れを落とす洗顔がとても有効なケアとなっています。

 

たっぷりの泡で洗顔をしてきちんと汚れを落とせば、その後の化粧水や乳液などスキンケア用品の効果を高めるのにも役立つためおすすめです。

 

思春期ニキビの予防洗顔としては、きちんと泡を立って指で直接、肌表面をこすらないようにするのがポイント。
特に、皮脂腺の多いおでこや鼻部分のTゾーンは、擦る刺激により肌の防衛反応が働くとさらに皮脂分泌が促進されてしまうので、優しく丁寧に洗いましょう。

 

また、洗顔は1日2回が一般的ですが、部活動などで汗をかいた場合は3回洗顔をしても問題ありません。
ただし、皮脂汚れを落とすよりは汗を落として毛穴詰まりを防ぐのが目的になるので、洗顔料は使用せず洗いましょう。

 

そして、朝と夜の洗顔では、洗顔石鹸や洗顔料を使ってきちんとケアをして、タンパク質成分の皮脂汚れを落としていきます。
「毎回、洗顔料は使わない。」「お湯で洗えば大丈夫。」と思う人も多いですが、10代の盛んな皮脂分泌を取り除くには、タンパク質成分を落とす洗浄効果が必要で、お湯だけでは乾燥肌や複雑な混合肌に傾く恐れもあるため、洗顔料を使った洗顔をおすすめします。

 

もし、イベントや外出でウォータープルーフのメイク用品やファンデーション、紫外線吸収剤タイプの日焼け止めを使った場合は、専用のクレンジングで落とすようにしましょう。

 

 

ニキビが痛い…すでに思春期ニキビがある時の洗顔での注意点

すでに思春期ニキビが発生していて痛みを感じる場合は、ニキビ跡にならないよう、特に低刺激にこだわった洗顔方法が大切になってきます。

 

化粧品ではオイルフリーが人気ですが、にきび洗顔料ではビタミンB群やビタミンC、または、炎症を抑える有効成分配合の種類を選ぶのが良いでしょう。
特に、スクラブ洗顔やクレイ石鹸などのスペシャルケアは刺激となりやすいので、炎症中のニキビ肌の人は落ち着くまで避けるのがベターです。
どうしても痛みがひどい時は、一時的に洗顔料を使わないぬるま湯洗顔も良いですが、スキンケアでは保湿も行うのも忘れずに。
洗顔料を使わないぬるま湯洗顔は、あくまでも炎症が落ち着くまでの緊急対策として考えるのがおすすめです。

 

そして、高価な美容成分配合やエイジング成分配合など大人向けのスキンケア商品、オールインワン化粧品は水分だけでなく油分の保湿対策にもこだわっているため、必ずしも10代の肌に良いとは言えません。
個人差はありますが、洗顔だけで解決しない場合は、スキンケア用品や食べ物、生活環境の見直しも重要です。

 

 

 

皮脂対策を意識した洗顔料選びが、10代の思春期ニキビ対策に有効というのがわかりましたね?
「やっぱり値段が高いスキンケア商品じゃないと効果がない?」と思ってしまいますが、毎日の洗顔でも充分ニキビ改善のアプローチができるので、優しく丁寧な洗顔を心がけていきましょう。