触ると凸凹を感じるニキビ跡のクレーターは、コンシーラーやファンデで隠してもやっぱり気になってしまいますよね?
膨らんだニキビとは違いヘコんでいる肌を滑らかに整えるのは、スキンケアだけでは難しいと感じる人も多く、高価な料金を払って医療レーザー治療などを受けることも…。
ニキビ跡が原因のクレーター肌の特徴や肌状態を知ると、治療以外でできるお手入れ方法が見えてきました。

 


私の友人が「代謝酵素や消化酵素のサプリはクレーターに効く。」と言って愛用しているのですが正直、あまり効果が出ているような感じがしません。
同じ悩みを抱えていますが、ニキビ跡が原因のクレーターは、化粧品で改善することは不可能なのでしょうか?
美容クリニックの治療なども調べてみたのですが、レーザー治療の痛みや高い診察料が気になっています。

 


ニキビ跡のクレーターの仕組を知ると肌表面でなく、さらに深い部分で起きた傷が原因で、スキンケア用品より効果もスピード感もわかりやすい医療治療が人気を集めています。
ですが、スキンケア用品を使ったセルフケアは「まったく効果ゼロ」と言い切れません。
特に、洗顔は肌表面の汚れ落としだけでなく、ニキビ予防やニキビ跡のアプローチにも有効なため、じっくり取り組んでみてはいかがでしょうか?

 

 

ニキビ跡が原因のクレーター肌はどのような状態? ~凹凸のメカニズムを知ろう!

毛穴詰まりを起こしている白にきびから赤にきびに変化した時は、アクネ菌が繁殖し肌が炎症した状態ですが、悪化すると膿を貯めた黄にきびやニキビ跡となる恐れがあります。

 

本来、ニキビは肌表面の角質層がダメージを受けて炎症を起こしているので、炎症が落ち着き毛穴詰まりも改善できれば肌代謝のターンオーバーの力もありニキビ肌はきれいな状態に戻るはず。

 

ですが、肌のさらに深くにある真皮層に傷や刺激がすすむと、肌が自力で回復をすることは難しくなり、炎症性色素沈着や赤み、ニキビ跡となって残ってしまうのです。
真皮層まで深く受けてしまったダメージや、できた肌の傷を修復しようと過剰な皮膚組織の生成によるデコボコ肌をクレーターと呼んでいます。

 

肌表面の表皮で起きた色素沈着や炎症ではなく、陥没のような状態の肌を改善するには真皮層まで届くケアが大切です。

 

一般的にその手前の表皮細胞や角質層までしか浸透力のない化粧水、乳液、美容液といったスキンケア用品でのお手入れには限界があります。
そのため、クレーター肌のケアは、改善するお手入れが最も難しいニキビケアと言っても過言ではないでしょう。

 

 

治すのが難しい?!ニキビ跡の凸凹を治す最新美容技術

凸凹のニキビ跡を本格的に消すのなら、美容皮膚科や美容皮膚科クリニックなどの最新美容技術を活用して、滑らかな肌に整えていく治療法があり色々な種類に分かれます。

 

ピーリング治療

アルミニウムやダイアモンドの粒子、フルーツ酸などを使って、角質を溶かしたり削り落としながら肌表面を整えていく「ピーリング治療法」。
ケミカルピーリングやAHAは、市販の柔軟化粧水や石鹸でも使われている成分なので知っている人も多いのではないでしょうか?
ピーリング治療法を受ける場合、美容クリニックによっても違いますが1回の相場は1~2万円程度で、複数回通うことで効果がわかるようになってきます。

レーザー治療

「レーザー治療」は光と熱の力を利用した治療方法で、繊維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成をサポートや、皮膚の代謝を促進していくアプローチをします。
最近は、炭酸ガスレーザーや赤外線レーザーより効果の高い“フラクショナル炭酸レーザー”が人気ですが、刺激を与えて改善していく方法となっています。
そのため、光治療では一時的にかさぶた状態となることや、強い痛みを伴うなども考えなければいけません。
レーザー治療法の相場は1回1~2万円ですが、肌の確実な生まれ変わりを実感するため10回程の治療回数となる人もいます。

FGF治療

タンパク質のひとつである線維芽細胞増殖因子を使い、皮膚組織の再生を促していく治療法「FGF治療」は、ヒアルロン酸注射よりもニキビ跡のクレーター改善に大きな効果が出せると話題の注射。
治療効果の個人差は大きいですが、遅い人でも1か月程度で効果が実感できるのでスキンケアよりも早いと言えるでしょう。
ニキビ跡の大きさや深さにもよりますが、クリニック治療の場合1か所~5万円程度の相場となっています。

PRP皮膚再生療法

「PRP皮膚再生治療」は自分の血液を原料とした注射を行い、皮膚細胞の再生に働きかける患部注射治療のひとつでオーダーメイド治療とも呼ばれています。
成長因子が含まれた血小板血漿によりコラーゲンや細胞の再生能力に働きかけますが、自分の血液なので成分による拒絶反応を防ぐことができるのです。

 

相場は1か所5万~円程ですが治療力の効果は1~3年持続と言われており、ニキビ跡だけでなくほうれい線やシワ治療も同時に考えている人は都度通っています。

 

いずれの治療法もニキビ跡を消すのに大きな効果が期待できますが、自費治療による治療代や通院といったネックだけでなく人によっては施術できない可能性もあるため、クレーター肌に悩む人全員におすすめできるとは言えません。

 

 

治療以外で考える!ニキビ跡のクレーター肌に有効な洗顔方法とは?

ニキビ跡が原因のクレーター肌を改善するのは治療だけでなく、セルフケアでも可能で、特に肌の汚れを落とす洗顔は有効なアプローチのひとつです。

 

デコボコ肌を滑らかにするのは、すぐに効果を実感するのは難しいため時間をかけた取り組みが必要ですが、肌本来の力であるターンオーバーを高めれば、クレーター改善だけでなくシミやくすみ、たるみなどトータルな美肌ケアとしても役立ってくれます。

 

スペシャルケアのピーリングで代謝サポート

治療効果のあるピーリングは市販の石鹸でも販売されていることがあり、自宅のセルフケアでも行えます。
特にフルーツ酸のAHAは、皮膚を強制的に溶かすケミカルピーリング剤よりも刺激が弱いためスペシャルケアとして敏感肌の人でも安心して使うことができます。

 

また、肌のごわつきを感じる乾燥肌や敏感肌の人は、ターンオーバーが乱れて古い角質が蓄積されている可能性があるため、代謝をサポートするアイテムとしても役立ってくれるでしょう。

 

毎日の洗顔では保湿成分配合で肌作り

最近は、ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分配合の洗顔石鹸が多いですが、残念ながら角質層やニキビ跡に効果のある真皮層まで浸透することはありません。

 

とは言え、洗顔をしてからスキンケアを始めるまでの肌の乾燥対策を防ぐのには、とても役立つ存在です。
直接すぐに美容効果が発揮することはないものの、肌バリア機能の低下を防ぐためにも保湿成分配合の石鹸を使った洗顔がおすすめです。

 

今あるニキビをクレーターにしない予防も意識

ニキビ跡だけでなく今ニキビが発生している人なら、炎症を抑制する有効成分配合の洗顔料を使うのも大切です。
せっかくニキビ跡を改善するケアをしていても、今あるニキビがニキビ跡のクレーターとなってしまってはガッカリですよね?
洗顔ではクレーターのケア方法だけでなく、ニキビ改善やニキビ予防にも役立つステップなので、有効成分や植物エキスなどの美容成分も洗顔料選びでは意識してみましょう。

 

 

 

医療クリニックでの治療は敏感肌や妊婦さん、アトピー性皮膚炎など他の治療を受けている人の場合、肌質や状況により施術できない可能性があります。
クレーターは皮膚表面の症状ですが、肌の奥まで傷ついていることを考えると、毎日のスキンケアでもしっかり取り組んでいくことが大切ではないでしょうか?
洗顔方法も改善を意識した選び方をすると、効果的なお手入れが可能なので諦めずに取り組んでみましょう!