相談者:さくら様
使用しているスキンケアアイテム
ライスフォース(化粧水、美容液、保湿クリーム)をライン使いしている。
キュレルの日焼け止め(SPF30)を使用しているが、外での活動はあまりなし。
悩んでいる肌トラブル
悩んでいる肌トラブルは、赤ら顔。
部位は頬骨あたりを中心に頬全体へ広がり、痛みや痒みはなし。
とくに知りたいこと(質問)
赤ら顔の原因を突き止めて、赤ら顔を治したい!
(さくら様の予想では、「1日中24時間の空調(冷暖房)が関係しているのでは…。」とのこと。)
※上記は以下ページのコメントに寄せられた質問の内容を、要約して掲載しています。
赤ら顔の原因は?
赤ら顔になる原因はさまざま考えられますが、さくら様は「痛みやかゆみがない」ので、肌荒れやニキビ(ニキビ跡含む)によるものではない可能性が高いです。
だとすれば痒みの伴わない「脂漏性皮膚炎」(※)、もしくは「菲薄化(ひはくか)」、このどちらかだと推測されます。
この2つについて、以下でくわしく説明していきますので、少し長くなりますがお付き合いください!
(※脂漏性皮膚炎は、痒みを「感じる」「感じない」かに個人差があります。)
この記事を読むのに必要な時間は約3分です。
脂漏性皮膚炎の原因と治し方
脂漏性皮膚炎とは、脂性肌で毛穴が開いている(または生まれつき毛穴が大きい)人に多い症状です。
脂漏性皮膚炎は頭皮やTゾーンといった皮脂分泌の多い部位に多く発症しますが、頬に症状が表われることも珍しくありません。
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎の原因は、皮膚の常在菌のひとつである「マラセチア菌」が増殖、皮膚への刺激となり炎症を起こすことです。
脂漏性皮膚炎の治し方
短期間ですぐに治したいのなら、皮膚科を受診してステロイド外用剤や抗真菌外用剤といった軟膏による治療がよいかもしれません。
ですが外用剤で症状そのものを改善することができても、マラセチア菌が増殖した原因まで治療してくれるわけでないので、なかなか改善しない、肌トラブルが繰り返されることが考えられます。
日々のスキンケアや生活習慣を見直して、脂漏性皮膚炎の予防(発症している場合は改善)をしていくのがよいでしょう。
最初に、さくら様に最初にお願いしたいのは、朝もきちんと洗顔をすることです!
※データ:朝洗顔のそれって正解?|花王ソフィーナ
「夜は寝ているだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、就寝中も埃や皮脂の分泌で考えている以上に肌は汚れています!
現在、「朝はバタバタしているので洗顔は夜のみ」とのこと、これは勿体無い!!
もしさくら様の悩んでいる肌トラブルが脂漏性皮膚炎なら、朝の洗顔を取り入れて皮膚を清潔に保つだけでも予防につながるので、ぜひ生活習慣のひとつに加えていただければと思います。
さらに生活習慣も見なおすなら、皮脂の分泌を抑制するビタミンB2やビタミンB6を含むサプリメントや、食材の摂取がおすすめです。
ビタミンB2を含む食品
レバー、卵、牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類等
ビタミンB6を含む食品
鶏肉、牛肉、木の実、魚類等
逆に脂っこい食材、コーヒー、アルコール、糖分などを過剰に摂取してしまうと肌への刺激となります。
「摂取しない」とすればストレスとなりますので、気持ち少なめにするなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
菲薄化(ひはくか)の原因と治し方
皮膚が薄くなると、その下の血液が皮膚を通りこして、外見から見てもわかるほど赤く見えてしまうことがあります。
※皮膚が薄くなって頬が赤くなるイメージができなければ、ほっぺの赤い乳幼児を想像してください!
それに加え、皮膚が薄いと外部からの刺激を受けやすくなるので、肌荒れなど炎症を起こして赤くなることも考えられるでしょう。
菲薄化(ひはくか)の原因
皮膚が薄くなることを“菲薄化(ひはくか)”といい、その原因は間違ったスキンケアや加齢です。
加齢によって真皮層(角質層の下)を形成するエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸が減少すれば、皮膚を生み出す細胞も減少、結果として表皮が薄くなってしまいます。
また間違ったスキンケアを継続すると、それにより角質が削られて角質層が薄くなりますが、スキンケアを見なおすことで、症状を大幅に改善することができるでしょう。
間違ったスキンケアとは…
○ゴシゴシ洗顔をしている。
○過度のピーリングによって必要な皮脂まで奪う。
○肌に対して洗浄力の強すぎる洗顔料を使っている。
○保湿ケアが十分ではない。
○洗いすぎなど肌を知らずに乾燥させている。
菲薄化(ひはくか)の治し方
加齢に伴う成分の不足なら、スキンケアアイテムやサプリメントで補っていくことができます。
スキンケアに関しては、さくら様は十分なほど気をつけていらっしゃるように感じます。
ただ気になる点を挙げるのであれば、「化粧水は推奨する量をきちんと守って使用している。」ということと、「乳液は使わずに保湿クリームのみでケアしている」の2点。
まず化粧水は、メーカーの推奨している量よりも、自分の肌が必要としている量を使いましょう。
現在コットンを使わずに、手のひらでやさしく包み込んで化粧水を浸透させていると思います。
化粧水をまず手のひらで温めて肌にやさしくのせていくと、最初はじんわりと手のひらの温かさを感じるはず。
少量ずつ化粧水をハンドプレスで与えていくと、表面温度がスッーと下がるタイミングがあります。
この感覚を感じたら、それがさくら様の肌が必要としている化粧水の量となります!
次に気になるのが、さくら様が「乳液は使わずに保湿クリームのみでケアしている」と言われていること。
乳液と保湿クリームの違いですが、乳液は保湿クリームと比べると水分が多いので肌に水分を補給させながら保湿ケアができるのが特徴です。
いっぽう保湿クリームは、油分が多いので水分補給よりも保湿ケア(と表皮の保護)が目的。
若干の違いはありますがいずれも保湿ケアが目的なので、乳液と保湿クリームのどちらを優先して使用するのか、または両方を使用するのかは、使用者の肌次第です。
たださくら様の「24時間空調なので肌が乾燥している」と感じているのなら、乳液で水分を補給してから保湿クリームを使用するのも、ひとつの解決策となるかもしれません。
洗顔後のスキンケアに基本的な手順はありますが、必ずしもそれが正しいというわけではありません。
肌に与える際の「水分の多いアイテムから油分の多いアイテムと」いう順番さえ守っていれば、あとは自分の肌と相談して、さくら様にとってベストなスキンケア方法を見つけていくだけです。
肌の乾燥がとくに気になる部分(頬・目元・口元)だけ、乳液と保湿を併用するという方法もあります。
24時間空調に負けない肌を作るには…
さくら様の生活されている24時間空調、湿度が40%を超えることがないとのことですが、肌にとっては40%~60%がよいとされているので、それを考えるとよくてもギリギリのライン…。
さくら様の予想されているとおり、生活環境が原因の肌トラブルなのかもしれません。
ただ幸いなことに、さくら様はあまり外出されないようなので、肌の乾燥を感じたらマメに乳液や水分の多いオールインワンゲルなどで、水分を補ってみてはいかがでしょうか。
また、1日に経口で摂取される水分量が約500mlとのことですが、これは成人女性から比べると極端に少ないですね?
水分を摂らないからと直接肌が乾燥していくわけではありませんが、水分が少なければ血液がドロドロになり、血液の流れが悪くなります。
その結果、肌の新陳代謝も落ちてくるので、肌荒れやニキビ、毛穴つまりを起こしやすくなってしまうでしょう。
ですから、もう少し水分を摂れば肌だけでなく、身体にとってよい変化を与えることができると思います。
体重50キロなら2,180ml、60キロなら2,610ml、70キロなら3,050mlぐらいが成人女性1日の水分摂取量です。
赤ら顔におすすめの洗顔石鹸
赤ら顔の場合、その原因が何であれ炎症を起こしている、または炎症を起こしやすい肌状態に陥っています。
(脂漏性皮膚炎や菲薄化(ひはくか)の場合も同様です。)
NonA(ノンエー)はニキビ専用石けんですが、驚くほどの濃密弾力泡で肌へのダメージを抑えた洗顔ができることに加え、有効成分・グリチルリチン酸ジカリウムの働きにより肌荒れの予防にもおすすめできるでしょう。
また、「肌に負担をかけないこと」と「肌の汚れはしっかりと落とす」ことにこだわり尽くした設計は、鉱物油、エタノール、ピーリング成分、香料、着色料フリー。
肌へのやさしさにこだわったシンプル石鹸なので、乾燥によって弱まった皮膚バリアにさらなる負担をかける心配がありません。
乾燥した肌にうるおいを与えるアイテム
さくら様のお使いになっているライスフォースは、ライスパワー№11配合ということで、今注目されている化粧品ブランドですね。
水分保持機能改善効果が認められているアイテムで、さくら様のお肌に向いていると思います。
ただ難をいうならば「お高い」ですよね…。
今回私が解決案として「24時間空調に負けない肌を作るには…」で紹介した、「肌の乾燥を感じたタイミングで水分を補給する」で毎回ライスフォースを使うとコスパが気になるところ。
そこでおすすめしたいのは、株式会社メディプラスが販売している「メディプラスゲル」(2か月分の容量で3,996円)です。
このオールインワンゲル化粧品は、私自身が冬などの肌の乾燥が気になる時期のメイク直しに重宝しているアイテムのひとつ。
メイクをしている上からでも塗ることができるので、「目元や口元、頬がつっぱる」、「カサカサする」というときはメディプラスゲルとひと塗り、手間なく保湿ケアが行えるのでおすすめです。
メディプラスゲルには、肌の炎症を抑制してくれる効果が期待できるグリチルリチン酸2K配合にも注目したいですね!
【肌トラブル、ひとりで悩まないでください!】
コメントには、自由なご意見をお待ちしております。
もし肌トラブルに悩んでいる方で、「より詳細な話を聞いてみたい。」というのであれば、ぜひお聞かせください。
以下はスキンケアアドバイザーとして、意見を求められたときにお聞きしていることです。
もちろん全てに回答していただく必要はありませんが、現状を知ることでより的確なアドバイスができるかもしれません。
質問事項
①悩んでいる肌トラブルは何ですか?
②目標(いつまでに、どうなりたい)
③いつから悩んでいるか?そのきっかけはあるか?
④ポイントメイク落とし
使用している商品、お手入れの強さ、コットンの使用有無など
⑤クレンジング方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑥洗顔方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑦化粧水
使用している商品、量、お手入れ方法(コットンやハンドプレス)
⑧美容液・乳液・クリーム
使用している商品、量
⑨日焼け止め
使用している商品、SPF、PA、量
⑩朝と夜のスキンケア
朝と夜のスキンケアで異なる点があれば
⑪ライフスタイル
・睡眠
・ストレス有無
・生活環境(冷房の有無・窓際での活動など)
・水分補給
・便通
・嗜好品(お酒や喫煙など)
・外での活動時間
・病歴
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