ニキビ改善をスキンケアに地道に行うのも良いですが、ニキビの程度によっては「今すぐ治りたい!」と思う方もいるでしょう。
いち早くニキビを治したいときの治療法の1つに漢方薬治療を選んではいかがでしょう?

 

 

 

漢方薬でニキビを根治できるって本当なの?

 

漢方薬とは、元々中国から伝来した病気の治療法で長い年月をかけて日本人向けにカスタマイズされています。
漢方薬と医薬品の違いは、漢方薬は根本解決(根本治療)を目指すものが多いのに対し、医薬品は症状の改善・緩和を目的にしていること。
ですので、市販薬や医療機関で処方される医薬品は即効性があり症状が改善すれば服薬を止めますが、漢方薬は体質改善薬として症状が見られない状態のときも継続することがほとんどです。

 

ニキビ対策を考えた漢方薬の役割は、体の内側からホルモンバランスを整えたり、体(皮膚)の免疫力を高めたり、血行の流れを良くするケアをします。
もちろん、ニキビは毛穴つまりを起こさない洗顔を欠かすことができませんが、漢方と併用することで毛穴つまりの原因、皮脂の過剰分泌などが要因の肌トラブルを解消できればニキビを悪化させることなく自然とニキビができない肌になっていくでしょう。

 

 

ニキビケアのための漢方薬はどこで入手できるの?

ニキビケアに効果のある漢方薬の入手方法は、①病院で処方してもらう、②薬局で購入する、③漢方専門店で購入する3つあります。

 

医療機関で受診してニキビケア用の漢方薬を処方してもらう。

 

最近はにきび治療薬として、皮膚科、美容整形外科などでにきびケア用タイプの漢方薬を処方してもらえます。
とはいえ、これらの病院ではアクネ菌の増殖を抑制する働きがある抗生物質や、皮膚の角化を抑制して毛穴つまりを改善するアダパレン(ディフェリンゲル)などの治療が主流
ですので、皮膚科専門医(皮膚科医)に漢方薬によるニキビケアを希望する場合は事前にその病院で漢方薬の取り扱いはあるのかを電話で問い合わせして、漢方治療を行っている場合は漢方薬での治療を希望していることを診察時に伝えましょう

メリット:保険適用でコストを抑えることが可能
デメリット:定期的な診察が必要になり、漢方薬の取り扱い種類が少ない。

 

薬局でニキビケア向け漢方薬を購入する。

 

最近は、薬局でも簡単にニキビケアに効果のある漢方薬を入手することができます。
ただし、薬局は自分自身でニキビの原因を予想し、それを改善することのできる漢方薬を選ばなければなりません。
もちろん、薬局に薬剤師が常駐していれば症状を伝えてアドバイスを貰うことはできますが、やはり皮膚科などで診察を受けたほうが間違いない漢方薬選びができるでしょう。

 

薬局で販売されている漢方薬は病院で処方される漢方薬と同じですし、病院の場合は保険適用により3割負担で漢方薬を入手することができてお得です。
とはいえ、薬局で漢方薬を購入した場合の平均コストは1ヶ月2,000円から4,000円程度。
診察費用を考えると、病院で処方してもらう場合と薬局で購入する場合のコストはあまり変わらないかもしれません。

 

自分に合った漢方薬を選びたいが診察を継続するのは難しい場合、病院の診断で処方された漢方薬を薬局で購入して継続するという方法もあります。

メリット:近くのドラッグストアで手軽に購入できる。
デメリット:薬剤師の利用ができるものの、病院や漢方専門店と比較するとごく簡単なカウンセリング。

 

漢方専門店でニキビに効果のある漢方を購入する。

 

漢方専門店では薬局のように自分で購入するのではなく症状の特徴や悩みを相談スタッフに伝え、 “漢方相談(カウンセリング)”を受けて自分に合った漢方薬を見つけます。

【漢方相談】
まずは肌質や症状などを伝え、漢方の専門スタッフからカウンセリングを受けます。
カウンセリング結果を受けて、体質やニキビの症状にあう漢方薬を調合してもらいます。
服薬の注意点(服用タイミングや食べ合わせなど)の指導があります。

 

漢方専門店では、薬局や病院で取り扱っていない漢方薬(200種類以上)も常時用意されています。
ただし保険適用外なので、煎じられた漢方薬(自然薬)の種類によっては、1ヶ月の継続コストが1万円を超えることも珍しくありません

メリット:漢方役に詳しいスタッフのカウンセリングを受け、自分に合った漢方を200種類以上の中から選んでもらえる。
デメリット:保険適用外で継続コストが高い。

 

ニキビを治すことができる漢方薬(効果と副作用)

 

ホルモンバランスを整えてくれる漢方薬

血液の流れを良くして体内の熱のバランスを整える効果があり、ストレスや生活環境で崩れたホルモンのバランスを改善してくれます。
皮脂の過剰分泌の原因が、男性ホルモンによる影響である場合に有効な漢方薬。

 

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

副作用:食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ
重篤な副作用:肝障害(だるい、食欲不振、白目や手のひらや足の裏が黄色っぽく見える)

 

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

副作用:胃の不快感、吐き気、下痢、発疹、かゆみ

 

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)

副作用:食欲不振、吐き気、発熱、発疹、腹痛、下痢、発疹、かゆみ
重篤な副作用:偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、手足のしびれ、低カリウム血症)

 

加味逍遥散(カミショウサン)

副作用:食欲不振、吐き気、下痢、発熱、かゆみ
重篤な副作用:偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、手足のしびれ、低カリウム血症)、肝障害(だるい、食欲不振、白目や手のひらや足の裏が黄色っぽく見える)、腸間膜静脈硬化症(腹痛、下痢、便秘、便潜血陽性)

 

ニキビの炎症を抑えてくれる漢方薬

患部の熱や赤みや炎症、かゆみを抑え、皮膚病の発症を発散させてくれる効果があります。

 

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)

副作用:胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、かゆみ
重篤な副作用:偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、手足のしびれ、低カリウム血症)、肝障害(だるい、食欲不振、白目や手のひらや足の裏が黄色っぽく見える)

 

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)

副作用:胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、かゆみ、じん麻疹
重篤な副作用:偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、手足のしびれ、低カリウム血症)

 

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

副作用:胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、かゆみ
重篤な副作用:偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、手足のしびれ、低カリウム血症)、肝障害(だるい、食欲不振、白目や手のひらや足の裏が黄色っぽく見える、尿が茶褐色になる)、間質性肺炎(から咳、動機、発熱)

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

副作用:胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、かゆみ
重篤な副作用:間質性肺炎(から咳、動機、発熱)、肝障害(だるい、食欲不振、白目や手のひらや足の裏が黄色っぽく見える、尿が茶褐色になる)、腸間膜静脈硬化症(腹痛、下痢、便秘、便潜血陽性)

 

肌荒れを改善してくれる漢方薬

血行障害や鬱血など血流の流れを良くすることでのぼせや冷え性の症状を抑え、肌荒れを改善します。

 

桂枝茯苓丸加よく苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)

副作用:胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、かゆみ
重篤な副作用:肝障害(だるい、食欲不振、白目や手のひらや足の裏が黄色っぽく見える)

 

 

漢方薬でニキビの根本的な原因(皮脂の過剰分泌)やニキビ炎症を改善しながら、洗顔でにきび予防をしていきましょう。
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