炭洗顔石鹸が今、肌トラブルの改善やデオドラント対策など色々な悩み解消に役立つとして、注目を集めています。
それでは、炭が含まれた洗顔料は一体どのような働きかけで、アプローチをしていくのでしょうか?
炭洗顔石鹸の特徴を調べていくと、おすすめの人から向かないタイプの人まで、炭ならではのメリットやデメリットが見えてきました。
炭洗顔石鹸とは
生活用品の「脱臭炭」がメジャーなことから、炭に脱臭効果があることはご存知の方も多いでしょう。
炭には目に見えないくらいの小さな穴があいていて、この穴に臭いを吸着してくれるため、キッチンや下駄箱など生活臭が気になるスペースに置いておくことで嫌な臭いが改善されます。
この炭の特性を洗顔に活かそうということで生まれたのが炭洗顔石鹸です。
とくに汗をかくシーズンは、時間が経つと臭いが気になるものですが、その臭いを根こそぎブロック!
また脱臭だけでなく、炭素のはたらきで肌サビを防いだり、血行を良くしてくれるアンチエイジング効果が期待できます。
炭配合の洗顔石鹸はどうしても色が黒いので、使用することに不安を感じる方がいるかもしれませんが、大丈夫!
泡立てると白い泡ができるので黒色が肌に色素沈着することもないですし、何より炭には肌くすみに働きかけるので美白作用も感じられるはず。
ちなみに炭の美肌効果はアメリカでも注目されていて、アメリカのドラッグストアでもパックやリップ、シャンプーなど炭入りのビューティ用品がたくさん売られているそうです。
こんな肌悩みを抱えている人におすすめ
炭洗顔石鹸がどのような方におすすめなのかを具体的にご紹介していきましょう。
毛穴の黒ずみ
悪目立ちする黒ずみで肌のざらつきを感じるなら、皮脂汚れや角栓といった毛穴の詰まりが主な原因。
皮脂汚れが酸化すると黒ずみ毛穴になるだけでなく、毛穴に詰まってしまうとニキビに発展することもあるので、毛穴汚れを残さない取り組みが必要となってきます。
ただし、無理に毛穴を押し広げていく洗浄方法は毛穴の開きを引き起こすのに加え、より皮脂過多になる恐れもあるので、小さな穴に余分の皮脂をからめ、優れた洗浄力を生み出す炭洗顔石鹸を使った洗顔ケアがおすすめ。
べたつき
夏場はもちろんですが、通年いつでも肌にべたつきを感じる…こんな方もいるでしょう。
原因はオイリーな肌質によるものか、もしくは極度の乾燥肌でこれ以上乾燥しないように皮脂が過剰分泌してしまっているか、そのどちらか。
肌のべたつきが気になるからとたくさん洗顔してしまっては、ますます肌の乾燥を招くことになるので、そんなときは炭洗顔石鹸を使ってみましょう。
炭に開いている無数の穴で素早く皮脂のみを吸着し、さらに皮脂の臭いも取り除いてくれるでしょう。
ニキビ肌
ニキビは余分な皮脂など肌の汚れが毛穴に詰まり、悪化して発生します。
ニキビが作られる要因は、ストレスやライフスタイルの乱れなど様々ですが、やはり丁寧な洗顔を怠らず、肌の汚れを蓄積させないことはニキビを作らないことにつながるでしょう。
余分な皮脂を吸着する炭洗顔石鹸で、毛穴に詰まった古い角質ごとすっきり取り除いてニキビに悩まない肌づくりを心掛けましょう。
なお、ニキビができてしまった後の肌に炭洗顔石鹸を使うと、皮脂を取り除く作用が刺激になる可能性もあるので、汚れを取り除く炎症を伴っていない白ニキビか黄ニキビの状態の改善、またはニキビ予防として使うのがおすすめです。
くすみ
「理由はわからないけれど肌がくすんで老けて見られる…。」、輝くような透明肌は女性にとって憧れです。
肌くすみの原因はいくつかありますが、日焼けなどによってメラニンが蓄積されてしまう、血行が悪いの、さらには乾燥や新陳代謝がうまくいかず汚れが蓄積するなど、実に多様。
そんなときに、炭洗顔石鹸の優れた吸着力に加え美肌効果が症状を好転してくれるでしょう。
汚れを取り除く吸着の働きはすでにご紹介しましたが、他にも注目すべきは肌の血行を良くしてくれる点。
血行が良くなれば自ずと新陳代謝が良くなり、肌のターンオーバーも整っていきますから、血色の良い美肌につながるでしょう。
炭の働きかけ ~炭洗顔の美肌効果
炭洗顔石鹸がこれら肌悩みにとって効果を発揮するのは、炭の働きのおかげ。
炭には漠然と「脱臭効果がある」と思っている方が多いかもしれませんが、美肌にも期待できる炭の働きを詳しくご紹介していきましょう。
汚れ吸着(水酸カリウム)
炭には汚れを吸着する作用をもった水溶性の炭酸カリウムが含まれています。
そのため、炭洗顔石鹸のキメ細やかな泡で顔を洗えば、毛穴の奥に詰まった汚れも吸着し洗浄が可能。
無理に毛穴を押し広げる必要がないので、毛穴パックやスクラブ洗顔、ピーリング剤よりも低刺激な毛穴ケアに取り組めます。
洗顔の目的である「汚れを溜め込まず清潔にするお手入れ」は、ニキビやごわつきといった肌荒れの予防はもちろん、スキンケアの浸透力を妨げない働きもあるため、トタール的な美肌ケアに有効と言えるでしょう。
殺菌・消臭
洗顔料に炭が配合される目的の中でいちばんボピュラーな目的は「殺菌・消臭」ではないでしょうか。
炭は無数の小さな穴が開いている多孔質構造になっており、その穴に汚れや臭いがしっかり吸着され取り除かれていくのです。
空気や水の洗浄化に炭が利用されるのもこの浄補助成分や吸着成分があるからで、今では洗顔石鹸をはじめ多くの化粧品に炭が配合されています。
血行促進(赤外線効果)
炭は遠赤外線を多く発生する物質。
遠赤外線は目に見えない温かな光で、当たると身体の芯まで温まり、そのおかげで血行や新陳代謝が良くなります。
よく焼き鳥などを炭でじっくり焼き上げると中までしっかり熱が通って美味しいといわれますよね?
肌も同じように赤外線効果によって内部まで温められ血流の促進が期待できるのです。
肌本来の明るさ
炭には天然ミネラル成分が含まれ、特に竹炭には豊富でミネラルの含有量は、備長炭と比較するとナトリウム10倍、カリウム35倍、マグネシウム5倍にもなるといわれています。
炭を水に浸すと天然ミネラルがアルカリ性の無機物となって流れ出し、そのアルカリ性の洗顔料で洗顔すると汚れが良く落ちるため、硬くなった古い角質を軟化させて落とし、すべすべ肌に導くでしょう。
蓄積された汚れを落としてくれるとターンオーバーも正常に整っていくので、肌本来の明るさを取り戻すアプローチにもなります。
炭洗顔石鹸をおすすめできない人
ここまで炭パワーを配合した洗顔石鹸のメリットを伝えてきましたが、炭洗顔は反対にデメリットはあるのでしょうか?
使用を控えるべき肌質の観点からご紹介していきます。
保湿ケアをしていない
炭洗顔石鹸は素早く汚れをキャッチしてくれるので、洗顔にあまり時間をかけてしまうと、どんどん皮脂を取り除いてしまいます。
ですから洗顔後はいつもの化粧水や乳液でたっぷり肌を潤すスキンケアを行いましょう。
このスキンケアを面倒臭がってしまうと、どんどん乾燥肌に傾いてしまうことに…。
日頃から乾燥を感じている方、また脂性肌という理由から保湿を敬遠している方は、日頃のスキンケアを見直してから炭洗顔石鹸にトライしてみましょう。
敏感肌
炭が配合されていると聞くと、「炭の粒子がスクラブのようになって肌にダメージを与えるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、炭洗顔石鹸はスクラブ石鹸とは違います。
一般的な炭洗顔石鹸は肌への優しさを考えて細かい粒子で配合されているものがほとんどで、逆に言えば普通のスクラブ洗顔やピーリング剤に比べれば肌には低刺激。
ただ、敏感肌の方のように肌のバリア機能が低下している肌状態だと、ちょっとした刺激でも過剰に肌が反応してしまうので、いくら炭の粒子が細かいといえども避けた方がいいでしょう。
炭洗顔の注意点 ~選び方や使い方
ここまで、主に炭洗顔石鹸のメリットを述べてきましたが、いざ炭洗顔をするとき、どのような商品を選べばいいのでしょうか、その注意点をご紹介していきます。
すべてが自然派&無添加ではない
炭の最大の特徴は吸着力にありますが、美肌効果が期待できる天然のミネラル成分が多く含まれているのも人気ポイントのひとつ。
特に竹炭に多く含まれているとご紹介しましたが、竹炭配合の商品のほうが製造工程で手間暇がかかり、コストも高くなってしまいます。
このように、配合成分や手間暇かかった製造工程のイメージから炭洗顔石鹸と聞くと自然派化粧品・無添加石鹸と思い込む方もいるようですが、全てがそうとは言い切れません。
炭をちょっとでも配合していれば炭洗顔石鹸と宣伝できるので、中には配合率が極端に少なく界面活性剤たっぷりの粗悪な商品も…。
炭洗顔石鹸を選ぶ場合は商品パッケージの成分表示を確認し、炭成分が一覧表の上位に記載されていることを確認しましょう。
炭は本来、粒子が荒い成分
炭洗顔石鹸の粒子はなるべく細かくして配合しているほうが肌にとっては優しいもの。
なぜなら炭は本来粒子が粗く、中には泡立てた後に指先ではっきり炭のブツブツ感がわかる商品もあります。
それで洗顔し続けると、普通肌の方でも肌荒れや乾燥肌など肌トラブルの引き金になってしまいます。
泡立ててキメ細かい濃密泡が作れるタイプやパウダータイプなら「ミクロ粒子」「ナノ分子」などと記載されている、なるべく細かく配合されている商品がおすすめです。
炭は脱脂力がとても強い
炭は汚れを吸着するパワーは優れていますが、そのパワーが強すぎて炭洗顔石鹸は肌が本来必要としている皮脂まで根こそぎ奪ってしまう脱脂力が強すぎる場合があります。
炭洗顔した後、きちんと化粧水や美容液等で保湿ケアをしないとツッパリ感がでたり、乾燥肌に傾いたり、日頃から脂性肌(オイリー肌)なら肌の防衛反応からより皮脂過多になる恐れも…。
炭の配合率が少なすぎるのは選ばないほうが良いですが、極端に高いものや、保湿成分が全く含まれていない石けんは避けたほうが良いかもしれません。
いま人気の炭洗顔石鹸商品
一口に「炭洗顔石鹸」と言っても様々な種類があります。
これまで述べてきた炭洗顔のメリット・デメリットを考えた上で特におすすめしたい商品を4種類ピックアップしたので、商品特徴を見ながら自分の肌に合ったものを選んでください。
ひのき泥炭石シリーズ
ひのきや泥、米など天然素材に着目し、それらをバランス良く配合したひのき泥炭石。
洗い上がりの感触や肌質によってシリーズが発売されており、どれも肌に負担をかけず優しく洗い上げ美肌を保つことに重きをおいています。
天然ひのきオイルの配合で、洗顔時は清々しいひのきの自然な香りが楽しめます。
ひのき泥炭石 すっきりタイプ
モチモチの泡立ちがグンを抜いているすっきりタイプは、その泡で毛穴の奥底の汚れまでさっぱり落とし、軽いメイクならクレンジングがいらないと口コミでも話題のアイテム。
炭の吸着力をさらに助ける粘土鉱物のベントナイトを配合し、さらに皮脂汚れのもとになっているたんぱく質を分解する酵素パパインなどの力で、すっきり優しく洗い上げます。
ひのき泥炭石 うるおいタイプ
泥の効果で汚れを洗い落とすすっきりタイプと違い、洗い上がりの潤いを叶える天然馬油や粉末米ぬかなどの保湿成分を配合。
汚れを取り除く成分には白色陶士(カオリン)を配合することで、洗顔後の肌もなめらかな肌を実感できる商品です。
薬用 ひのき泥炭石
漢方でもよく使われる甘草の根から抽出されるグリチルリチン酸ジカリウムは、抗炎症作用がありニキビケアに使用される成分。
このグリチルリチン酸ジカリウムを新成分として配合したことで薬用タイプが誕生し、吸着効果のある炭や泥も配合されているので、肌を労わりながらニキビ予防・対策ケアを行えるでしょう。
AGICA
ニオイ(加齢臭・体臭)に悩む男性に向けた商品で、吸着力の高い竹炭を配合しているのが特徴。
竹炭を硬化したことで他商品より高い吸着力を備え、毛穴に詰まった皮脂も一掃できるスキンケア商品。
さらに銀イオンを配合し、雑菌の付着や繁殖を防ぐことで気になる体臭をブロックしてくれるのも男性にとっては嬉しいポイント。
同じく加齢臭対策と言えば柿渋石鹸が多く見られますが、それに満足しないユーザーが試してみて高い評価を口コミで得ている、肌に負荷をかけずにニオイの元を断ち切ってくれる加齢臭対策石鹸です。
※AGICAデオトール スリーサプリメント付
ペリカン泥炭石洗顔石鹸
石鹸にしてはやや大きめの長方形で存在感のあるペリカンの泥炭石。
植物性の石鹸をベースにしており、そこに微粉末の炭を配合しています。
洗浄パワーは炭と粘土成分のベントナイトで、さっぱり汚れを落としながらも洗い上がりは十分なしっとり感を実現しており、この洗い心地に根強いファンがいる魅力ある石けん。
泡立ては水ではなくぬるま湯で行うのがポイントで、専用ネットには入らない大きさなので洗面器などにぬるま湯をためて泡立てましょう。
パイン炭石けんシリーズ
沖縄県の名護でパイン園を営む会社が、パイナップルを全て使い切ることをコンセプトにパイン炭を作り、洗顔料に加工したパイン炭シリーズ。
パイナップルは焼くと細かい多孔質に変化し、毛穴の奥の汚れまでをすばらしい吸着で排出してくれます。
沖縄の恵みをたっぷり凝縮し、着色料や合成界面活性剤、パラベンその他防腐剤、保存料などを一切排除した自然派商品です。
パイン炭せっけん
石鹸のベースは肌に優しい植物性油脂(パームヤシ油)を使用し、さらに洗い上がりの肌をしっとり保つヒアルロン酸Naを贅沢に配合。
低級脂肪酸を丁寧に取り除いてからアルカリを加える中和法でじっくり時間をかけて製造し、肌への優しさを考えた石鹸です。
パイン炭せっけん 洗顔料
炭洗顔商品では珍しいチューブタイプの洗顔料で、パイン炭せっけんがベースとなった無添加洗顔フォーム。
泡切れが良く水でさっと洗い流せるのが特徴で、肌を刺激せず気持ち良く汚れを落とすことが可能です。
改めて、炭のパワーってすごいですよね?
肌汚れの蓄積はサビ(肌老化)にもつながりますしターンオーバーが乱れる要因、良質な炭洗顔石鹸を使って健やかな美肌をキープしたいですね。
【肌トラブル、ひとりで悩まないでください!】
コメントには、自由なご意見をお待ちしております。
もし肌トラブルに悩んでいる方で、「より詳細な話を聞いてみたい。」というのであれば、ぜひお聞かせください。
以下はスキンケアアドバイザーとして、意見を求められたときにお聞きしていることです。
もちろん全てに回答していただく必要はありませんが、現状を知ることでより的確なアドバイスができるかもしれません。
質問事項
①悩んでいる肌トラブルは何ですか?
②目標(いつまでに、どうなりたい)
③いつから悩んでいるか?そのきっかけはあるか?
④ポイントメイク落とし
使用している商品、お手入れの強さ、コットンの使用有無など
⑤クレンジング方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑥洗顔方法
使用している商品、お手入れの強さや時間、洗う順序
⑦化粧水
使用している商品、量、お手入れ方法(コットンやハンドプレス)
⑧美容液・乳液・クリーム
使用している商品、量
⑨日焼け止め
使用している商品、SPF、PA、量
⑩朝と夜のスキンケア
朝と夜のスキンケアで異なる点があれば
⑪ライフスタイル
・睡眠
・ストレス有無
・生活環境(冷房の有無・窓際での活動など)
・水分補給
・便通
・嗜好品(お酒や喫煙など)
・外での活動時間
・病歴
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