覚えておきたい”うっかり・間違って”起こる洗顔石鹸の誤飲と対処法

 

洗顔をしている際、誤って洗顔泡やすすいだ水が口に入ってしまった!ということってありませんか?

 

これは多くの場合“うっかり”“誤って”かもしれませんが、家族の中の誰かが、そんな危険と隣り合わせの立場にいるかもしれないのです。

 

もしそうなってしまったら、慌てず、落ち着いて対処することが肝心。

 

今回はその対処法や、少しでも安全・安心に洗顔するためのちょっとした商品選びのポイントまで紹介していきます。

 

うっかり?ヒヤリ?洗顔石鹸の誤飲

実は赤ちゃんや高齢者の誤飲もあるので注意が必要

 

「洗顔石鹸?口に入るなんてことないでしょ!」と思っている人がいるかもしれませんが、侮るなかれ、必ずしもそうとは言えないのです。

 

さすがに大人が固形の石けんを口にすることはないかもしれませんが、洗顔時に誤って泡を吸い込む可能性はあり得ます。

 

子供なら小さくなったかけらを飲み込んでしまわないとも限りませんし、赤ちゃんや高齢者は、誤って息と一緒に泡を吸い込んでしまう誤嚥も少なくありません。

 

さらに認知症の方の場合、わからないで泡を舐めたり大量に食べてしまうという報告もあるので、とくに注意が必要でしょう。

 

“うっかり”“誤って”起こる生活環境を考えれば「絶対に起こらない」とは言い切れません。

 

「私は大丈夫」と思い込んでいる人ほど、いざトラブルが起こると焦ってしまいがちなので、冷静に対処することが重要です。

 

 

洗顔石鹸を飲み込んだ場合の対処法

まずはうがい、水や牛乳を飲んで様子見

 

もし自分や家族の誰かが“うっかり”“誤って”洗顔石鹸を誤って口にしてしまった場合、慌てず冷静に対処することが大切です。

 

うがいをする

少量を飲み込んでしまった場合、あるいは気付いてすぐに吐き出した場合、ひとまず唇や口の中の洗浄剤を落とすために水でうがいをして様子を見るようにしまょう。

 

その後、本人の容態が変わった兆しが出たらすぐに病院で医師の診察を受けてください。

 

水や牛乳を飲む

多量に飲み込んでしまった場合、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出る可能性もあります。

 

まずは口をすすいでから、胃の粘膜を保護するためにコップ1杯程度の牛乳を飲むようにしましょう。

 

特に固形石鹸の場合は胃の中に遺りやすいので、もう1杯飲んで様子を見ること。

 

その際、自然に出てくる嘔吐を止める必要はありませんが、無理に吐かせないようにしてください。

 

なお、牛乳がない場合は水でも代わりになります。

 

 

飲んだ場合の間違った対処法

洗顔石鹸の誤飲でも無理に吐かせるのはNG

 

洗顔石鹸を大量に飲み込んでしまった場合、稀に腹痛や下痢、嘔吐などの症状がみられます。

 

自然に出てくる嘔吐を止める必要はありませんが、逆に、無理に吐かせるようなことはしないようにしましょう。

 

通常、ガラスの破片やボタン電池などを誤飲してしまった場合、喉を傷つけてしまう恐れがあるので無理に吐かせることは辞めたほうがいいとされています。

 

洗顔石鹸はこうしたものとは異なるので、吐かせたほうがいいのでは?と考えがちですが、無理に吐かせると吐物や泡が気管に入って肺炎を起こしたり、配合成分によっては食道に負担をかけてしまう可能性も。

 

まずはうがいをしたり牛乳を飲んで胃の粘膜を保護して、様子を見るようにしましょう。

 

 

飲み込んだ後に気を付けたい症状

症状によっては病院に行くようにしましょう

 

洗顔石鹸を飲みこんだときに起こる症状として、喉の痛みや口のただれ、そして吐き気をもよおしたり嘔吐するなどが見られます。

 

場合によっては腹痛や下痢を起こすことも。

 

腹痛や下痢が1時間以上続いている場合、石鹸による中毒症状の可能性もあるので、速やかに病院へ行きましょう。

 

その際、誤飲した洗顔石鹸の成分がわかると診察がスムーズなので商品のパッケージを持参するといいかもしれません。

 

 

洗顔石鹸の成分は毒性があるのか?

基本的には毒性ナシだけど…!?

 

洗顔石鹸は無添加であることが多いため、毒性の可能性は低いと言えます。

 

また、石鹸素地などは胃の中に入ったとき塩と脂肪酸に分解されるため、まずは命にかかわるリスクは少ないと思っていいでしょう。

 

ただし、洗顔石鹸に合成界面活性剤や良からぬ添加物が配合されている場合、中毒症状につながれる恐れがあるので、まったく安心というわけではありません。

 

年齢や体質、体調など個人差があるので見極めが難しいところですが「きっと時間が経てば大丈夫」「こんなことで病院に行くなんて…」と、間違った判断をしないように注意してください。

 

 

誤飲を防ぐための対処法

誤飲を防ぐためにできること

 

子どもから大人まで、そして特に赤ちゃんや高齢者には注意してほしい洗顔石鹸の取り扱いですが、基本的に誤飲は“うっかり”の原因が大半を占めそうです。

 

その場合は、洗顔時に細心の注意を払うことで防げるようになるでしょう。

 

ただ、誤飲事故を誘発する要因として、石鹸の保管の仕方があげられると思います。

 

たとえば洗顔石鹸の在庫を食材と同じところに置いたり、石鹸を食材の器に置き換えたりするのは非常に紛らわしいので絶対に控えること。

 

子供や高齢者が手の届かない場所に置いたり、開けにくい容器の洗顔石鹸をチョイスするのもひとつの手でしょう。

 

そこで、容器に工夫を凝らしている洗顔石鹸としておすすめしたいのが「然よかせっけん」と「どろあわわ」です。

 

然よかせっけん

知らずに開けるのを防げる然よかせっけん

 

2014年度にパッケージデザインで「グッドデザイン賞」を受賞した然よかせっけん。

 

卵のようなかたちをしたジャータイプの容器はフタを反時計回りにひねるタイプで、閉め終わりにカチッとフタが固定されます。

 

洗面所やバスルームといった水回りに置いても水が入らないように配慮され、しっかり閉まって片手では開けることができないため、誰かが誤って開けてしまうという可能性は低いと言えるでしょう。

 

然よかせっけんは、独自加工した火山灰シラスが配合された洗顔石鹸で、吸着力の優れたシラスパウダーが毛穴の奥まで入り込んできれいに汚れをかき出してくれるのが特徴。

 

また、22種類もの天然由来の美容成分をはじめとした美肌成分が60%も配合されている上に、ニキビ予防にもはたらく医薬部外品に認定されているため、優しく洗顔しながら肌荒れにも効果を発揮する商品として高い人気を獲得しています。

 

どろあわわなど

ネジ式キャップでしっかり締められるどろあわわ

 

お客様の声を元に、何度もキャップのリニューアルを繰り返しているどろあわわ。

 

現在のキャップは四代目で、ネジ式のキャップに落ち着いています。

 

ちなみに三代目は開閉式だったのですが、何度も開け閉めしているうちにキャップの継ぎ目が切れてしまい、結局開けっ放しにしているというユーザーも多かったそう。

 

リニューアル後のネジ式は一番しっかり締められるタイプで、安全性が高い上に衛生的にも安心ですね。

 

どろあわわはマリンシルトとベントナイトという2種類の美容泥の力で、毛穴汚れをしっかり吸着しながら毛穴も引き締めてくれるというのが特徴の洗顔石鹸です。

 

クレイ系の洗顔石鹸は、汚れを吸着してしっかり落とせる分、肌が乾燥してしまうという商品も多い中、どろあわわに配合されている国産大豆を使用した大豆発酵液が高い保湿効果を発揮。

 

それに加え、ヒアルロン酸やコラーゲンも配合されているため、洗顔しながらうるおいに満ち溢れた肌へと導いてくれます。

 

自分はともかくとして、家族の中の誰かが危険を冒すかもしれない…という気づきも生まれたので良かったです。いい商品というのは、配合成分だけじゃなくて、誰もが安心して使えるパッケージも含めて“本当に質が高いモノ” だと言えるのかも。皆さんも商品を購入する際、その点も考えて選んでみてくださいね。