混合肌は、場所によりカサつきやベタつきが気になるような、色々な肌質が混ざった状態の肌タイプです。とは言え、場所により乾燥肌や脂性肌のケアを使い分けるだけでは、正しいお手入れとは言えないことも…。
肌質の改善や肌トラブルの予防と対策、そして混合肌だからこそ気をつけたい洗顔での注意点を調べました。

 

 

混合肌とは?

混合肌の肌状態が複雑な理由、だからこそ気をつけたい肌トラブルの注意点を知ると、洗顔でのポイントやお手入れのコツが見えてきます。

 

肌の症状

乾燥肌・脂性肌・普通肌が混在?!

 

混合肌の症状は、顔の場所によっては乾燥によりカサつきを感じたり、皮脂の過剰分泌でベタつきを感じたり…複雑な肌状態。
「洗顔後に顔がつっぱる。」「おでこや小鼻がテカり、メイク崩れが気になる。」など、それぞれの肌質で起こる症状がすべて当てはまってきます。

 

ただし、気をつけたいのは、カサつきやベタつきだけが混合肌の症状ではないという点。
混合肌は「乾燥肌」と「脂性肌」だけではなく「普通肌」の肌質もあるため、コンディションが良い状態で気になる症状がない場所もあります。

 

水分と油分のバランスがとれていてコンディションの整った普通肌の状態は、維持するべき良い部分です。

 

ドライ肌かオイリー肌の肌質だけと思い込み「混合肌だから、ここは乾燥しているはず。」「Tゾーンの部分だから、脂性肌の肌状態だ。」と、決めつけないように気をつけましょう
せっかくの良い状態の肌質も、症状の見極めやケア方法を間違うと肌バランスが崩れてしまいます。

 

顔の場所によってはカサついたりベタついたり、そして特にトラブルもない部分もあるのが、混合肌の症状というのを覚えておきましょう。

 

場所で肌状態が違う原因

実は、誰もが混合肌の可能性も?!

 

顔の場所によって肌状態が変わってくるのは、けして混合肌特有の原因ではなく実は、どの肌質の人も当てはまる話です。

 

それは、顔の場所によって毛穴の量や皮脂量、角質の薄さなど変わってくるため。
肌の状態が元々、場所によって違うので同じ洗顔やクレンジング、スキンケア、メイクを続けていると潤い不足やテカリを感じたりするのです。

 

そのため、乾燥肌や脂性肌と思っていたけれど、本当は混合肌の肌タイプだった…という女性も少なくありません。
また、紫外線やホコリ、メイク汚れ、間違った洗顔やスキンケアといった外からの刺激はもちろん、ストレスやホルモンバランス、自律神経の乱れなど、身体の内側による刺激も肌状態を見出しがち。
変わらず同じケアを顔全体に続けることで、よりカサつきやベタつきなど引き起こしやすくなります。
このような内外の刺激が続いているにもかかわらず同じ肌ケアを続けていると、混合肌という肌質に落ち着いてしまうのです。

 

場所によって違う肌の状態を正しく見極めて、それぞれに見合ったケアをしていくのが混合肌の原因から考える改善方法と言えるでしょう。

 

肌質による肌トラブル

すべての肌質で起こりうる肌トラブルが…

 

混合肌の場合、色々な肌質が場所によって違う状態のため、裏を返せば肌トラブルの可能性もそれだけ多くなってしまうのが見逃せないポイント。

 

特に、同じ毛穴詰まりでも過剰な皮脂分泌による“思春期ニキビ”や乾燥が原因の“大人ニキビ”、どちらも引き起こす可能性があるのは、混合肌だからこその肌トラブルとも言えます。

 

乾燥肌、脂性肌、普通肌の状態を場所によって見極めるのが難しいですが、カサついた部分にサッパリ感の強いケアをしたり、べたつく部分にたっぷりの油分を与えたり…。
また、コンディションが整った状態の部分に過度な刺激を与えることで、肌のバリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れたりする恐れがあります。

 

顔全体のコンディションが乱れると、より深刻な敏感肌やインナードライ肌へ知らず知らずのうちに変化してしまう場合も…。

 

混合肌は、それぞれの肌質が抱える肌トラブルすべてが当てはまってしまう状態というのを忘れずに、しっかり見極めたお手入れをしていくのが大切です。

 

 

洗顔での混合肌対策

お手入れが難しい混合肌の対策!

 

皮脂汚れを落とす洗顔は、ベタつきが気になる部分には良いお手入れですが、カサつきが気になる部分にも同じ洗顔方法をしてはいけません。
混合肌の人だからこそ気をつけたい洗顔料の選び方から、洗顔方法、洗顔後のポイントをまとめました。

 

洗顔料選び

毛穴の汚れ落としを意識した洗浄力!

 

洗顔料の選び方は、外からの刺激を少しでも減らすために、石油系や化学系の合成界面活性剤が使われていない固形石鹸がおすすめです。

 

また、固形タイプと変わらない洗浄成分の洗顔料もありますが、クリームタイプの場合は配合している美容成分により油分が多く含まれていることがあります。
乾燥部分には皮脂膜や油膜として有効ですが、脂性部分には皮脂と混ざり毛穴詰まりを悪化させる恐れがあるため、気をつけましょう。

 

カサつきやベタつきが気になる部分、そして良いコンディションの部分、いずれの場合でも毛穴の奥まで汚れをきちんと落としていくのが洗顔でできる大切なお手入れ術です。

 

汚れ落とし効果に優れた泡立ちや、自然由来の天然成分が原料の洗浄効果、そしていずれの肌状態でも大切になってくる保湿系の美容成分が配合されたタイプから探していくのがおすすめです。
(混合肌のおすすめ商品は「混合肌のおすすめ洗顔石鹸人気ランキング」をご覧ください。)

 

洗顔方法

カサつきとベタつきの両方を意識した洗顔を!

 

もこもこな泡の吸着力で毛穴に詰まった汚れを落としていくのが正しい洗顔での汚れ落としです。

 

カサつき部分の古い角質や皮膚硬化によるごわつきはもちろん、皮脂量の多い部分の毛穴汚れもしっかり落としていきましょう。

 

まずは、手と顔をしっかり濡らして、丁寧に濃密な泡を立てていきます。
こまめに水を足していきながら泡を立てて、最後は泡をキャッチボールしながら気泡を潰していくと泡立てネットなどを使わずとも濃密泡に仕上がります。

 

そして、最初はおでこや小鼻の周りなどベタつきが気になる部分から洗い、丁寧に洗顔しましょう。
肌の症状が気にならない部分もきちんと泡を使って汚れを落としていき、特にカサつきが気になる部分は最後に泡を乗せる程度でも汚れ落としの効果は期待できます。

 

つい、オイリーな部分は気になってゴシゴシ洗ってしまいがちですが、顔全体に泡が付いているので時間をかけた洗顔はいけません。
顔全体の洗顔は30秒~1分ほどで終わるようにし、洗顔の洗浄効果が肌の負担になってしまわないように気をつけましょう。

 

洗顔後

洗顔だけでなく、スキンケアもしっかりと!

 

洗顔後は、使い終わった石鹸の水気をしっかり切って、丁寧にタオルを押さえつけながら顔の水分を拭きとっていきましょう。

 

特に、混合肌の人の場合は、季節や気分、肌状態の一部分だけを気にして「さっぱりの化粧水だけを使おう。」「たっぷりクリームでお手入れしよう。」と選んでしまいがち。
基礎化粧品を使ったスキンケアは、量をコントロールするやり方を意識して化粧水から乳液、美容液、クリームとライン使いをしていきましょう。

 

混合肌の場合は複数の肌質が混ざっている状態なので、場所によって違うスキンケア方法の使い分けは難しくもあります…。

 

ですが、いずれの肌質でも肌にたっぷり水分と適度な油分を与えるのが、コンディションを整えるのに有効です。
バリア機能の強化や肌代謝は肌のごわつきや毛穴ケアにはもちろん、肌質改善にも役立ってくれます。

 

洗顔できちんと汚れを落としたら、場所によって基礎化粧品の量を調整してお手入れをしましょう。

 

洗顔での注意点

偏ったお手入れが、肌トラブルの原因に!

 

混合肌の場合は、カサつきやベタつきなど相反する肌悩みが気になるものですが、まずは洗顔の目的は肌についた汚れを落とすことです。

 

特に、乾燥による皮膚硬化や肌のごわつきは、ターンオーバーで古い角質を排出する邪魔をするので、大人ニキビの原因になることも考えられるでしょう。
また過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まって酸化すれば思春期ニキビや黒ずみ、毛穴の開きに発展する可能性もゼロとは言えません。

 

場所によって違う肌状態では、つい洗顔の洗浄力が心配になる気持ちも生まれてしまうものです。

 

ですが、毛穴の奥に詰まった汚れをしっかり洗い流すのはどの肌質でも大切な部分となるので、正しい方法できちんと洗顔していきましょう。

 

特に、ベタつきやカサつきが気になる混合肌の場合、肌質ごとの偏った洗顔方法ではもう片方の肌トラブルを引き起こすこともあります。
カサつきやベタつきが改善しても、他の症状が悪化することのないように洗顔では注意が必要です。

 

 

もっと混合肌を改善したい!

混合肌の人向けに用意された改善方法や口コミは色々あるものの、間違ったやり方は肌のバランスをより悪化させる恐れもあるため、しっかり注意点も覚えておきましょう。

 

朝洗顔

洗顔料を使った洗顔をおすすめします!

 

混合肌向けの美容情報サイトでは、朝洗顔の重要性を紹介する記事内容が多いものの、洗顔料を使わない「ぬるま湯洗顔(水洗顔)」や、夜と変わらない「洗顔料を使った朝洗顔」など、その内容は大きく違います。

 

これは混合肌ゆえ、乾燥部分と脂性部分のそれぞれの特徴でお手入れ方法が変わってくるためです。

 

必要な水分や油分もわずかに洗い流す洗顔料は、水分不足の気になる乾燥肌には負担となる反面、皮脂量が多い肌汚れはタンパク質成分を落とすのに必要となってきます。

 

朝の洗顔で洗顔料を使った方が良いかどうか?は個人差もあるため、はっきり言い切れないのが難しいところ…。

 

ですが、皮脂汚れをそのままにするとニキビやいちご鼻など肌トラブルに繋がる恐れもあるため、当サイトでは洗顔料を使った朝洗顔をおすすめします。
一時的な潤い不足は、洗顔料に含まれている保湿成分や、その後のスキンケア成分で十分カバーできるので朝もきちんと洗顔料を使った洗顔が良いでしょう。

 

もし部分的にひどい乾燥状態の場合は、ベタつきが気になる部分にだけ洗顔料で洗顔していきましょう。

 

 

まとめ:洗顔で、混合肌のコンディションを改善していこう!

肌質改善を意識した洗顔をしよう!

 

TゾーンやUゾーンといった、場所によって皮脂の分泌量やカサつきが気になる複雑な肌状態の混合肌。
ですが、すでに良い状態の普通肌の部分もあるため、良い所はキープしつつ、気になる部分を改善していくスキンケア方法が大切になってきます。

 

特に、カサつきやベタつきを改善するのは、洗顔でのお手入れも効果的なアプローチに役立つ部分。
そのため、正しい洗顔方法で混合肌の肌質改善に取り組むのは、とても有効なケアのひとつです。

 

毎日の洗顔では、場所ごとで違う肌状態を見極めながら、顔全体のコンディションを整えていくためにしっかりと汚れを落としていきましょう。

 

 

 

内側からの刺激を防ぐのに生活習慣の見直しも必要ですが、外側からのケアとして洗顔を使った混合肌の肌質改善も大切な部分です。
ぜひ、オススメ商品をピックアップした「混合肌のおすすめ洗顔石鹸人気ランキング」もあわせてご覧ください。